アン・マーグレット。1970年代前後それまでのハリウッド的な美男美女を否定嘲笑したアメリカの被害者だったと思う、べっぴんさん!

 

K-UNITバンマス、若い頃アン・マーグレットがとても好きだったんです。

が、時代が悪かったというか何というか、、、

1960年代後半から70年代初頭のアメリカは、それまでのハッピーエンドのハリウッド映画の否定。

それと共に、ハリウッド的なハンサム&マッチョ、セクシー&グラマーの美男美女俳優を否定する、或いは揶揄中傷するのが流行ったわけで、、、

アラン・ドロンアメリカに移り住むも、ハリウッドで成功にいたらなかったのも、そんなアメリカの時代背景があったから。

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で、こちらの歌も踊りもいけるセクシー&グラマーな美人女優、アン・マーグレットも、もし活動期があと10年早かったら、彼女の女優人生はもっともっと光り輝いていただろうなーと思ったりする次第。

まあ、アン・マーグレットプレスリーとの競演しかり、、、

その後のスティーヴ・マックイーンとの「シンシナティ・キッド」等々、1960年代は「それなりの」活動をしていた、又「それなりに」有名な女優。

が、彼女の美貌と歌と踊りの才能を思えば、時代がずれていたら、もっと!大女優、歴史に残るエンターティナーとして名を残してたのではないか?と、ボクは思ったりするわけです。

ゴージャスで美人でグラマーな、アン・マーグレットに、似合わない映画ばかり当時は流行った、、、

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今や知ってる人は同世代でも殆どいない、実はけっこうリアルタイムは話題作だった「CCライダー」↑。

ろくでもない映画でしたが(笑)、アン・マーグレットの分岐点はこのへんでした。

1970年製作ですから(日本公開は1971年)、おそらく多分「イージー・ライダー」が当たったのを見越して作られた映画でしょう。

イージー・ライダー」のピーター・フォンダが、それ以前に出ていたAIPのロジャー・コーマン製作の「ワイルドエンジェル」。

こちらにナンシー・シナトラが出ていたので、彼女のイメージでこちらはアン・マーグレットを起用したのだろうと、勝手にボクは思っております。

が、、、

ゴージャスで美人なアン・マーグレット、この手の役は似合わない。

で、やっぱり「CCライダー」は当たりませんでしたが、次の作品「愛の狩人」は中ヒットしました。

「愛の狩人」の監督は「卒業」のマイク・ニコルズで、男優は「イージーライダー」で世に出たといえるジャック・ニコルソン

もう一人の男役は「卒業」でお馴染みサイモンとガーファンクルアート・ガーファンクルと、まあ、アメリカンニューシネマで名前を売った方々ばかりで、日本でも話題になりました。

当時は話題の映画だった「愛の狩人」なれど、時代の流れで、、、

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又、「愛の狩人」は漫画&歌&映画と一時代を作った日本の「同棲時代」誕生の、きっかけになった映画だそうです。

が、、、

2017年の今、「同棲時代」を今の若い人が原作を読んだり映画を観ても、まーず!感銘する事がないと思いますが、 「愛の狩人」も同じだと思います。このへんの映画は、流石に「時代」を感じますから。

共演のキャンディス・バーゲンもしかりですが、アン・マーグレットは今観ても抜群の美人だと思いますし、セクシーで素敵ですけど、「愛の狩人」を名作と語り継ぐ人は、あまりいない。

これはやはり、あの!時代の若者だけに通じた映画なんですね。

で、次にアン・マーグレットは晩年のジョン・ウェインと「大列車強盗」で競演。これも話題作にはなりましたが、もはや時代はジョン・ウェインじゃなかった。

彼の次作「マックQ」が、同じ刑事ものでも、同時代の「ダーティーハリー」や「フレンチ・コネクション」と違い、全くヒットしなかったの同様、商業的に「大列車強盗」はコケ、この映画も又、今や完全に忘れ去られてる一作と言えます。

アメリカンニューシネマ系に行っても、古きハリウッドの大物と共演しても、なんかアン・マーグレットの魅力を、引き出しきれてない、思えば嫌な時代でした(笑)。

アン・マーグレットは、ジャック・ニコルソンと、二度共演したのに

そして、イギリスのロックバンド、ザ・フーロックオペラ「トミー」に、トミーのママ役で出演。再び、当時人気のジャック・ニコルソンと共演。

「トミー」は、人気ギタリストのエリック・クラプトンも出演してたこともあり、一部のコアなロックファンには話題になりましたが、そもそも日本でザ・フーのファンて、あまりいない、、、。

しかも70年代の日本は、和製フォークとアイドルと演歌の時代で、ロック映画はコケまくってた惨状なので、アン・マーグレットが話題になることは、残念ながら日本ではなかったです。

で、、、

そんなこんなで、時代は若きスピルバーグやルーカスの新しい時代になり、ハリウッド映画は次の黄金時代に突入。なんとなーくこのあたりから、アン・マーグレットって日本で名前を聞かなくなりましたね。

だから、1970年代以降に思春期を過ごしたK-UNITバンマスと同世代、もしくは少し下の世代の方で、好きな海外女優の名前でアン・マーグレットの名前を出す人に、ボクは会った事がない。

また、ボクが「アン・マーグレットが好きなんだ」と言っても、それが誰だかわか方は稀。話しが盛り上がった事は、一度もないんですね。

アン・マーグレットエルビス・プレスリースティーヴ・マックイーンジョン・ウェイン、そしてジャック・ニコルソンとも競演してる女優なのにです(汗)。

でも、ボクは今も昔もアン・マーグレットが大好き!別に他人様と話しが盛り上がらなくてもいいと(笑)。