1978年の刑事コロンボ、「美食の報酬」の監督は、この後、1991年の映画「羊たちの沈黙」でアカデミー監督賞を授与したジョナサン・デミ。
ロジャー・コーマンの元、低予算映画を撮っていたジョナサン・デミが、人気テレビシリーズの「刑事コロンボ」で監督に抜擢されたわけです。
このへん、まだ若くて無名だったスティーヴン・スピルバーグが、コロンボの「構想の死角」で名を挙げたのと、ジョナサン・デミは似てますね。
アメリカのエンターテイメントは、ちょいと掘り下げるとなかなか面白い。
で、、、
1978年のコロンボの「美食の報酬」は、美食の国としてイタリアと日本が前面に出ております。
で、「美食の報酬」で殺害される被害者のイタリア人シェフは、1974年の映画「ゴッドファーザー PartⅡ」で、アカデミー賞助演男優賞候補にノミネートされた、重要な役どころのフランク役のマイケル・V・ガッツォ。
まぁ〜「ゴッドファーザー PartⅡ」から未だ4年しかたってないのに、そのマイケル・V・ガッツォ、いきなり冒頭で殺されちゃうんですから、コロンボって贅沢ですねー。
日系人俳優で、当時欧米で有名だったマコ岩松氏登場!
で、もう一人、1966年にはスティーヴ・マックイーンとの共演作「砲艦サンパブロ」、1970年には日米合作映画「トラ・トラ・トラ!」に出演。
当時の日系人俳優では、最も欧米で知名度が高かったであろうマコ岩松氏が、犯人の日本間もある邸宅で、「ロスで寿司や河豚等の日本食を振舞われる」日本人役で出てます。
今はアメリカ映画でも、よーく寿司や日本料理屋が登場しますが(特にセレブ相手の店として)、当時はまだそこまで日本料理、欧米で浸透してなかったので、貴重な映像と言えますね。
ちなみにこのマコ岩松氏、「ロボコップ3」でカネミツ、ショーン・コネリーとの共演「ライジング・サン」では吉田と、当時の「金持ち日本人」役をやっており(今だとそのキャラは、だいたいチャイニーズ系だから、時代を感じます)、、、
「パール・ハーバー」では、山本五十六役をやってましたね。
コロンボの、本物の「うちのカミさん」が登場!!
そしてもう一人!、、、
1976年の「ルーサン警部の犯罪」で、被害者の旦那の秘書&愛人役で登場、こちら二度目の出演「美食の報酬」でも、犯人の秘書役で登場のシーラ・ダニーズ、又はシェラ・デニスが出演しており、この方はコロンボ役のピーター・フォークの二度目の奥様。
本物の「うちのカミさん」です(笑)。
彼女は「ルーサン警部の犯罪」でコロンボ、妻帯者のピーター・フォークと出会い、まぁ〜所謂「不倫の末の略奪婚」で結ばれ、「美食の報酬」の頃は、もう正妻になってますから、正真正銘の初の夫婦共演作品です。
ピーター・フォークと出会った当時は、20代後半のシーラ・ダニーズ、又はシェラ・デニス、、、
やっぱりセクシーで可愛いので、これじゃー当時50才ぐらいだった「カミさん」のいるピーター・フォーク、ころっといっちゃう気持ち、男としてわかりますね〜。
だいたい、犯罪や売春は別にして、こういう年の差不倫や再婚パターンて、男がいくらそういう野心が、常に誰にでもあるとしても(笑)、女性がその気が全くなかったら成立しませんし、、、
彼女はピーター・フォークが晩年、アルツハイマーになっても見捨てる事なく添い遂げてますから、初対面での共演の時からグッときて(お互い)、妻帯者のピーター・フォークを愛しちゃったんでしょうねー。