「カクテル」は、日本のバブル期にぴったりな映画だったね

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日本の、その崩壊後にそう命名されたバブル真っ盛りの1989年に公開されたアメリカ映画「カクテル」。

主演のトム・クルーズが1986年の「トップガン」で日本でも人気が決定的になり、ポール・ニューマンとの共演の「ハスラー2」と、ダスティ・ホフマンとの共演の「レインマン」の間の映画でした。 

トップガン」は1987年の年間映画興行収入1位、1989年の同2位が「レインマン」、5位が「カクテル」と、トム・クルーズ人気が爆発してたのが、日本のバブル期だったと言えます。

ちなみに1990年の同1位が「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART II」で、3位が「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART III」。

この2作品には「カクテル」でトム・クルーズの恋人役、ヒロインを演じたエリザベス・シューが、マーティ(マイケル・J・フォックス)の恋人役、二代目ジェニファーを演じていました。

ですからトム・クルーズエリザベス・シューは、日本のバブル期に映画を好んでいた人たちには、最も印象深いアメリカ俳優だったと言えます。

1985年上映の1作目の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で、ジェニファー役を演じていた

 

は、ママが癌を患ってしまい、2作目の出演を自ら辞退。ママの看病に入ったんですね。

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エリザベス・シューはクラウディア・ウェルズより3歳年上でしたが、あまり観てる側は違和感は感じなかったと思う、とても自然に似合ってましたし、自然に代わっていました。

で「カクテル」は、日本のバブル期の空気にマッチしたんでしょうね〜。兵役上がりのブライアン(トム・クルーズ)が成り上がりを夢見てニューヨークにやってきたけれど、ってな青春讃歌。

今も昔も、景気が良かろうが悪かろうが、日本でも一山当てようと地方から上京してくる人が毎日いるわけですが、 だいたいの人は夢は夢のまま終わり、良くて!地道な生活をそのうち送るようになります。

ブライアンも、ニューヨークでそれなりの企業に就職しようと面接を受けますが、大学を出てないという理由で落ちまくりすぐ成り上がりの夢は挫折。ビジネス学校に通いながらバーテンの仕事を開始。

まぁ〜東京でもよくある話ですね。古今東西、非常にどこにでもある話です。
 

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ただ、どこにでもある話じゃないのが、ブライアンはハンサムで明るい青年なので女性にモテモテで、これはリアルでも同じですね。ハンサムで明るい青年なら、適当にいつの時代でもモテます。

これ水商売のバーテンじゃなくても、普通にブルーカラーでもホワイトカラーでも同じですが、そこは映画ですし、なんたって天下の!トム・クルーズが演じるブライアンですから、モテ方は半端ではない。

「カクテル」は基本、そのブライアンとバーテンの先輩ダグラス(ブライアン・ブラウン)が一攫千金を夢見る話で、それに女性が絡み、登場する女性はみんなお金持ち(笑)。

この辺が、日本のバブルの空気にマッチしてヒットしたんでしょうね〜。唯一!庶民派と観る者に思わせてたエルザベス・シュー演じるジョーダンが、実は最も!親が金持ちのとんでもない「お嬢」。

ニューヨークを離れたブライアンが行くジャマイカの海っぺりの風景の美しさ、水着姿の女性たちのセクシーさも、日本のバブルの空気にマッチしたと思います。

 

まぁ〜「カクテル」は呑気に楽しめる映画です。後味の悪さはない可愛い映画ですので、お暇な時はおすすめ。 


で、ジョーダンを演じたエリザベス・シューは、ハリウッド女優にしては珍しく、映画監督のデイヴィス・グッゲンハイムと結婚し、離婚することもなく3人のママをやられてるようです。

又、初代ジェニファー役のクラウディア・ウェルズもママは他界しましたが女優にも復帰。メンズファッション店も経営し婚姻歴はないようですが、一人息子がいるそう。

お二人とも、なかなか素敵な人生を送っておられます。