夏純子さんてエキゾチックな顔立ちで、ミニスカートがよく似合うセクシーな女優で、私は少年時代好きでしたが、いつの間にかいなくなっちゃった感が強かったですね。
が、調べてみた作曲家の神山純一氏と結婚されてから、もう随分長いことを最近知りました。
私が最初に、夏純子さんがいつの間にかいなくなっちゃった感を感じた1978年に、夏純子さんは一度、結婚してるんですね。でも1980年に離婚。
で、その後、神山純一氏と再婚して1981年に引退してたんですね。知らなかったな〜。
当時流行った不良少女、ズベ公系映画にも夏純子さんは出てた!
私は女の人のおっぱいがスクリーンで観たくて!、当時、新宿伊勢丹前、明治通り沿いにあった新宿大映まで、映画「いちどは行きたい女風呂」を観に行ったら、主演が若き夏純子さん。
これが私の「夏純子初体験」。
で、この映画、題名言うと笑われるし、だいたいポルノ映画だと思われますが、まだにっかつがロマンポルノ行く前の映画なのでポルノではないです。
ただ、銭湯を舞台にしてるので、目的通りおっぱいは観れましたが、出てる俳優陣も日活青春スター!浜田光夫氏に、この後大ブレイクする沖雅也氏、お笑い界の帝王!由利徹氏。
そして売り出し中だった夏純子さんと、ポルノではないHなコメディ映画です。
夏純子さんはエキゾチックな美人だったので、とても印象深かったですし、ご縁があったのでしょう、後に人気テレビドラマ「太陽にほえろ!」で沖雅也氏演じるスコッチ刑事の恋人役も演じてます。
夏純子さんは「一度は行きたい女風呂」が初主演映画で、その前の東映映画「三匹の雌蜂」は共演した大原麗子さんが主演で、夏純子さんは準主役って感じなのかな?この映画観てないのでわからず恐縮。
で、この後、夏純子さんは「三匹の雌蜂」経由のような、当時映画界では流行りだったズベ公、スケバン映画の「女子学園」シリーズ(日活)に主演します。
が、同じ日活の梶芽衣子さん主演の「野良猫ロック」シリーズほどコアな人気は出ず、また、大映の関根恵子さんの「高校生ブルース」ほど、一般的に話題沸騰にもならずでした。
この辺は、やはり関根恵子さんは16歳でおっぱい出してましたから、強烈でしたからね。又、人気漫画の実写「女囚さそり」シリーズがヒットした梶芽衣子さんが、この時代は突出してました。
でも、「日活」が「にっかつロマンポルノ」になる直前の日活最後の大女優予備軍の新人女優が、夏純子さんだったのは間違いないです。
タケダアワーは、あの時代を振り返るのに、うってつけの番組
また、夏純子さんはテレビ「タケダアワー」で「シルバー仮面」にも準主役、レギュラーで登場するんですけど、「タケダアワー」も「柔道一直線」の後すぐ「シルバー仮面」放映してたら私も観たんですが〜、、、
でも、「柔道一直線」の後、「ガッツジュン」が1本、間に入ってて、この「ガッツジュン」が、つまらなくて、「タケダアワー」観なくなっちゃったから、私は「シルバー仮面」観てない。
まぁ〜「シルバー仮面」は、特撮ファンの方ならご存知の、円谷プロ分裂でできた日本現代企画が作った特撮ドラマでした。
で、夏純子さん他主演陣も若き柴俊夫氏、このあと「ウルトラマンタロウ」で主役をやる篠田三郎氏等、力の入った作品だったのですが、本家円谷プロが、裏でぶつけてきた「ミラーマン」に視聴率で惨敗。
しかし、「ミラーマン」も、既に先行で放映されてた「帰ってきたウルトラマン」ほどのヒットとは言得なかったので、結局、円谷プロはこのあと!今に繋がる凄い企画を考案します。
それが過去のウルトラマン、ウルトラセブン、そしてゾフィーも入れた「ウルトラ兄弟」という発想のウルトラシリーズの復活でした。
なので、なんだか「ミラーマン」と「シルバー仮面」は、当時の仮面ライダーシリーズVSウルトラシリーズの徒花っぽい印象でしたねー。
夏純子さんは映画デビュー時、関根恵子さんや梶芽衣子さん、渥美マリさん等と共に、ダイニチの屋台骨だった!
夏純子さんは当時、「いちどは行きたい女風呂」で共演した沖雅也氏主演の、青年向け漫画の実写版「高校生無頼控」でもヒロイン役。
とにかく!当時の夏純子さん、映画、テレビと出まくってたのですが、誰もが知ってる「これっ!」というヒット作がなかったのは、残念でしたねー(ズべ公、スケバン系映画は普通の人は観ないから)。
「高校生無頼控」上映の頃、沖雅也氏はテレビ「さぼてんとマシュマロ」で人気者になってたので、話題作でしたが、話題のわりに映画はそれほどヒットしなかった(映画が不振の時期だったですし)。
だ・か・ら、、、
お茶の間、子供向けの「シルバー仮面」がもし当たってたら、夏純子さんは、特撮ものの伝説のヒロインの一人として、今も取り上げられてたでしょうから、残念な作品でした。
で、私的に監督の山本薩夫氏が日本共産党員なので、その色があまりに出過ぎと感じるので、あまり好きな映画ではないのですが、1973年の「戦争と人間」第三部で「苫」を演じた夏純子さん、素晴らしい!
若き北大路欣也氏とのせつないラスト!私的に夏純子さんのベスト作と思ってます。
で、ロマンポルノに行く日活をやめ松竹に移ってからの、1975年の東映映画「トラック野郎」第1作目で、夏純子さんが演じた「モナリザのお京」。
マドンナ役は私の大好きな愛しの中島ゆたかさんだったので、それはそれで良かったのですが、夏純子さん演じた「モナリザのお京」も、これもせつない女トラック運転手でとても良かった。
影のマドンナって感じでしょうか?「モナリザのお京」の夏純子さんも素敵でした。
当時の夏純子さん、テレビ、映画と沢山出てましたし人気もありましたから、本当に「これっ!」て主演作品がもしあったら、「トラック野郎」も「男はつらいよ」もマドンナになれてたでしょう。
1974年の松竹の大作「砂の器」も、夏純子さんはバーのホステスのちょい役だったし、同じく松竹の「八つ墓村」も、最重要人物を演じた小川真由美さんの妹役のちょい役だったし。
決定的な、何か大衆ウケする「これっ!」て代表作に欠けたのは悔やまれます。
で、1978年のこちらも松竹の「事件」は、夏純子さんと同じように、大映映画やテレビによく出演してましたが、いまいち大スターになり損なってた松坂慶子さんが大ブレイクした映画。
でも、夏純子さんの役は、「事件」でも松坂慶子演じるハツ子のヒモ(渡瀬恒彦氏)と、ハツ子が死んだ後一緒に暮らしてるアバズレのこれもちょい役でした。
夏純子さんは夏目雅子さん、田中好子さんと共に「夜の蝶」を見事に演じていましたね。これも私的に好きな作品です。
でも、私的に夏純子さんはこの「虹子の冒険」が最後で、冒頭で書いた通り、この後、なんとなーく消えちゃった感が当時はありました。