新宿 カンタベリーハウスが使われた、舘ひろし氏初主演映画「皮ジャン反抗族」


私的に松田優作氏の遊戯シリーズの中では、大好きな!中島ゆたかさんも出てたので最高傑作と思っている「殺人遊戯」。

その「殺人遊戯」と1978年12月、併映された舘ひろし氏の「皮ジャン反抗族」は〜、、、

 

「殺人遊戯」と違い当時の東映は本当に当たり外れが激しくてね〜(笑)。

私が観に行った新宿東映で「皮ジャン反抗族」は、上映中客席から失笑がおきるような、まぁ〜製作者の皆様には失礼ながら、金出して劇場で見たものの感想としては完全に外れ映画でした。

まずタイトルが臭いというかダサいというか、誰か製作会議の段階で止めなかったのか?と。プロデューサーの巨匠!黒澤満氏、これで良かったのかしら?


監督は長谷部安春氏で、黒澤満氏と共に後に舘ひろし氏の代表作の1つの「あぶない刑事」をテレビ、映画で撮ってますから、随分とお二人共に舘ひろし氏推しだったようです。

ちなみに助監督は1980年代になって監督デビューする崔洋一氏。黒澤満氏の金字塔!松田優作氏の遊戯シリーズ第一弾、「最も危険な遊戯」に続いての助監督起用になってます。

というわけで、今となっては、この顔ぶれでこのデキ?って感じですが、脚本は長谷部安春氏と同い年(昭和7年生まれ)の白坂依志夫氏。

「映画は脚本」と思ってるので、やはり外れは脚本家の責任なのかな〜。これ「皮ジャン反抗族」に限らず、古今東西全ての映画に思ってます。

夏樹陽子さんは美しかったけどね〜

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バンド クールスを抜けた舘ひろし氏が、ピンになった初主演映画がこの「革ジャン反抗族」なので、松田優作氏の人気シリーズ「殺人遊戯」との併映ですから、期待も大きかった事でしょう。

東映は、既に28歳と三十路も近い舘ひろし氏を、売り出したくてしょうがなかったと思います。

ヒロインの夏樹陽子さんも元モデルだけあり、ゴージャスが絵になる怪しい美しさで良かったです。「殺人遊戯」の中島ゆたかさんに負けず劣らず、素敵でした。

また、日活ロマンポルノをやってた長谷部安春氏と黒澤満氏の友情出演なのか?八城夏子さん、山科ゆりさん、白川和子さんの当時のロマンポルノの有名どころ出演も悪くない。

ディスコのDJ役は開店まもない頃の六本木ケントスのプロデュースもされた、元ヴィレッジ・シンガーズのドラマーで俳優の林ゆたか氏。そして内田裕也氏、片桐竜次氏とお約束の方々も出演。

でも「皮ジャン反抗族」、とにかくパッとしない退屈このうえない映画でした。 

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唯、内容はともかくとして(笑)、この映画は当時の新宿にあったカンタベリーハウス(ビバ館、ギリシャ館)がロケ地に使われております↑。

おそらく当時の東映の事ですから、ディスコ内の回りの多くの客は「ノーギャラ」の素人、当時のディスコで踊ってたコ達でしょう(笑)。

彼等彼女等の当時のファッション、雰囲気、そしてお店が観れるのは、当時ディスコにいった事もないエキストラ集めるよりリアル感ありますから、ちょいと歴史的に価値があります。

また、音楽を担当してるのは、1980年代半ば「ビーイング」で一時代を築いた長戸大幸氏。

ディスコで使われてる挿入歌は全て、未だブレイクする前の「ビーイング」所属だったスピニッヂ・パワーの楽曲で、当時のディスコブームで一山あてたい目論みがありありで!潔くて楽しいです(笑)。


でも、実際には思ったようには、当時のディスコのコ達は「ビーイング」のこの企画ものにはのってくれなかった(「ポパイ・ザ・セーラーマン」は、ポパイの力でそこそこ売れたが)。

なので「ビーイング」が大ブレイクするのには、もう少し時間がかかってます。

ちなみに、ブレイクする頃のチューヴの「シーズン・イン・ザ・サン」の作詞の亜蘭知子さんと作曲の織田哲郎氏が関わってる「ファンキー・ディスコ・プリンセス」も「皮ジャン反抗族」で聴けます。

ちなみにこのスピニッヂ・パワーの最後のボーカリストは、その後ボウイを結成する氷室京介氏だったとか。

 

で、後に長戸大幸氏が手がけたMi-Keにもカヴァーさせてましたが、舘ひろし氏作詞のヒット曲「朝まで踊ろう」の作曲は長戸大幸氏ですから、当時から仲良かったようですね。

 

とにかく、何にしても人に歴史ありですね。