ランディ・バースに7試合連続本塁打を打たれた投手達




阪神タイガースののランディ・バースが、王貞治氏の持つ7試合連続本塁打に並ぶ本塁打を放ったのは、1986年6月18日~26日。阪神タイガース日本一の翌年でした。

6月18日 対ヤクルト戦 高野光
6月19日 対ヤクルト戦 荒木大輔

6月20日 対中日戦 郭源治
6月21日 対中日戦 鈴木孝政
6月22日 対中日戦 平沼定晴

6月24日 対巨人戦 桑田真澄
6月26日 対巨人戦 江川卓


そして6月27日、神宮球場でのヤクルト戦で8試合連続本塁打日本記録にバースは挑戦。ヤクルトの先発はエース尾花高夫投手。

第一打席 四球
第二打席 ライト前ヒット


第三打席 空振り三振(矢野和哉投手)
第四打席 センターライナー(宮本賢治投手)
第五打席 見逃し三振(乱橋幸仁投手)
第六打席 四球(乱橋幸仁投手)

結局、バースは4打数1安打(2四球)で、新記録は達成できませんでしたが、実はこの後2試合でバースはホームランを放っています。

翌6月28 日に前日空振り三振を屈した矢野和哉投手からホームラン。移動日を挟んで7月1日の大洋ホエールズ戦でも斎藤明夫投手からもホームランを放っているので、8試合目に打っていたら10試合連続!

 

8試合目で途絶えたのは、誠に惜しい連続試合本塁打記録でした。

ちなみに7試合連続本塁打の1試合目、高野光投手はこの年12勝11敗、防御率3.10のキャリアハイの年で、2試合目の荒木大輔投手も8勝13敗2Sで、翌年は10勝しておりキャリアのピークの頃でした。


3試合目の郭源治投手も11勝10敗と4年連続二桁勝利を挙げた年で、翌年からリリーフに回りセーブ王を獲得してる絶好調期。

4試合目の鈴木孝政投手も7勝8敗26S、防御率2.98でセーブ王と防御率1位を獲得した絶頂期でしたが、5試合目の平沼定晴投手は1勝2敗と一線級ではなかったです。

そして5試合目の桑田真澄投手も入団1年目で2勝1敗と、まだ!あの桑田真澄投手にはなっておりませんでしたが、7試合目の江川卓投手は16勝5敗、防御率2,69。堂々のエースの時!

結果的に特大ホームランを江川卓投手はかっ飛ばされますが、直球で押しまくった江川卓投手は打たれても拍手喝采を浴びましたね。

1986年のライディ・バースは本塁打は54本から47本、打点も134から109と前年より数字を落としましたが打率.389は今も日本記録。2年連続三冠王を獲得しています。

最後になりますが、江川卓投手は1987年に13勝しましたが現役引退。ランディ・バースも1988年を最後に日本を去りました。