ジーン・セバーグとジャクリーン・ビセットが美しい!元祖パニック映画「大空港」

 

 


オールスターキャストによるパニック映画の元祖と言われる、1970年の「大空港」は同年の全世界映画興行収入の堂々2位の大ヒット映画でした。

 

が、何故か?日本の洋画東京ロードショー分の興行収入では、1970年も1971年もトップ10に入ってない、日本では必ずしもヒットしなかった不思議な映画でもあります。

原因は、配給会社の宣伝が下手だったのか?それとも日本人にはイマイチ、熱烈なファンが少ないオールスターだったのか?原因はわかりませんね〜。

というわけで、オールスターの顔ぶれ!、、、

 

1960年の「勝手にしやがれ」では、ショートカットでボーイッシュだった1938年生まれのジーン・セバーグが、三十路も迎えとても美しく洗練された空港会社の地上勤務の未亡人、ターニャを演じてます。

そんなジーン・セバーグですが、「大空港」が栄光の女優キャリア最後の時期で、諸事情が重なり重度のうつ病に悩まされ、彼女は1979年に自殺しています(40歳没)。

まぁ〜「大空港」は、何故か?中年の家庭持ちのおっさんがモテモテの物語なのですが、そのターニャと、妻とは離婚寸前なれど恋仲の間柄の空港長メル役がバート・ランカスター

バート・ランカスターは1913年生まれで、ジーン・セバーグより実際に25歳も年上なれど恋仲なのは、映画とはいえ男には羨ましい限り(笑)。

でも、メルの面倒臭い奥様を好演したダナ・ウィンターも、1931年生まれで実際に20歳も年下。何にしてもバート・ランカスターは、60歳近いおっさんなのにモテモテの空港長役です。

image


で、もう一人のモテモテおっさん役が、1917年生まれのディーン・マーチン演じるパイロット、ヴァーノン。奥様がありながら、昔で言うスチュワーデス=今の客室乗務員と不倫関係の設定です。

そのヴァーノンの不倫相手のグレン役は、1944年生まれの当時20代のジャクリーン・ビセットで、こちらも無茶苦茶!美人。で、実際のジャクリーン・ビセットディーン・マーチンとの年の差も27歳。

そんなに空港長とパイロットは、若い美人女性にモテるんか〜い!と、モテない男は怒りたくなる設定ですが、この辺はオールスターの中でも、バート・ランカスターディーン・マーチンは別格ですからね。

ただのおっさんとは、わけが違いますから、現実社会で普通のおっさんが、こんなに若い女性にモテるというのは非常に稀で(笑)、まぁ〜おっさんのファンタジーとも言える映画です。

で、ヴァーノンはグレンに妊娠していて堕胎する気もないと、不倫男にはとても怖〜い台詞をフライト前に言われ、こうなると年の差関係なく、女性は毅然として男は狼狽えるばかりなのは、古今東西同じ。

で、このヴァーノンの奥様役のバーバラ・ヘイルは1922年生まれで、実際のディーン・マーチンとの年の差は5歳なので、こちらの夫婦は普通にリアリティを感じます。

ちなみのこのバーバラ・ヘイルは、この後にサーフィン青春映画の快作!「ビッグ・ウェンズデー」で、ジャックのママを演じましたが、このジャック役のウィリアム・カットは、本物の彼女の息子でした。

映画のキモの爆発物を機内に持ち込む男を演じたヴァン・ヘフリンは、かの!「シェーン」の農夫役だった方で、「大空港」の翌年に62歳で他界しており、この作品が遺作になっています。


で、このヴァン・ヘフリン演じる失業中の貧乏男が、苦労をかけてる妻(モーリン・ステイプルトン)に多額な旅行保険をかけ飛行機で自爆。

 

ジョージ・ケネディが演じた空港のベテラン整備士ジョーは、家で愛する妻とくつろいでるのにメルに呼び出され、一大事に対応するわけで、パニックシーンを別にすると「大空港」は複数の男と女の話なんです。