1966年7月生まれのクラウディア・ウェルズは、1985年の大ヒット映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で、主人公のマーティ・マクフライの恋人のジェニファー・パーカー役を演じた女優。
クラウディア・ウェルズは、とてもエキゾチックな顔立ちですが、生まれは東南アジアのマレーシア、クアラルンプールのアメリカ人です。
既に芸能活動をしていたクラウディア・ウェルズは、スティーヴン・スピルバーグ絡みの「グーニーズ」や「グレムリン」で、メインキャストにあと一歩で選ばれなかったとか。
なので「バック・トゥ・ザ・フュチャー」のオーディション時は、スティーヴン・スピルバーグ含め関係各位とは既に顔馴染みだったそうで、まぁ〜ファンには有名ですが、この映画の出演者は紆余曲折。
主役のマーティ・マクフライ役は当初、後に「マスク」でブレイクするエリック・ストルツに決まり撮影にも入っていましたが、撮影6週間で降板させられ、マイケル・J・フォックスに代わっています。
一方、クラウディア・ウェルズもオーディションでジェニファー・パーカー役を得たのですが、テレビドラマのレギュラー出演と被ってしまい、一度は出演者から外されてしまったとか。
ところが急遽代役主演になったマイケル・J・フォックスの、恋人役の女優が彼より背が高かったので、ここで再びクラウディア・ウェルズに声がかかり役が決まったそうです。
ですから、もしかしたら「バック・トゥ・ザ・フュチャー」は、誰もが知るあのお二人の物語ではなかったのもしれないのですから、いや〜映画って本当に面白いですね。
ところが!人気爆発の「バック・トゥ・ザ・フュチャー」は1989年に続編が公開。当然!クラウディア・ウェルズも再び撮影で声がかかるのですが、ママが癌を患ってしまいます。
ママは映画出演を望んだそうですが、クラウディア・ウェルズが自分の意思で映画出演を辞退し、ママの看病に専念。関係各位は、代役を探さなければならなくなりました。
そして後任に選ばれたのが、1963年10月生まれでクラウディア・ウェルズより3歳年上、撮影当時は25歳のエリザベス・シュー。
19歳でジェニファー・パーカーを演じたクラウディア・ウェルズに対し、25歳で演じたエリザベス・シューでしたが、私的には全く違和感のない見事な代役だったように感じました。
何にしましても「バック・トゥ・ザ・フューチャー」3作を、リアルで映画館で観た2023年現在、おっさん、おばちゃん、爺さん、婆さんは、ジェニファー・パーカー役のお二人は印象深いと思います。
2と3でジェニファー・パーカー役を演じたエリザベス・シューは、女優として活動を続けてますが、映画監督・プロデューサーのデイビス・グッゲンハイムと結婚。離婚することもなく3人のママさんだそう。
私的に、その後のエリザベス・シューの映画で印象深いのは共にサスペンスですが、2005年の「ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ」と2012年の「ボディ・ハント」かな〜?
「ハイド・アンド・シーク 暗闇のかくれんぼ」では、ロバート・デ・ニートとダコタ・ファニングとの共演で、殺害されてしまう近所の良い人の役。
「ボディ・ハント」ではジェニファー・ローレンスとの共演で、サイコ野郎から娘を守る強きママを演じていました。
一方、1でジェニファー・パーカー役を演じたクラウディア・ウェルズは、休業中の1991年、メンズ服の「Armani Wells」も立ち上げ、結婚の情報はありませんが1995年に男の子を出産。
1996年に女優復帰してますが、出演作品は少ないです。
とはいえ実業家、ママ、女優と充実した日々を送っているようで、「バック・トゥ・ザ・フュチャー」の続編を降板に悔いはないようです。
クラウディア・ウェルズは、降板していなかったら事業もなかったろうし、子供もいなかっただろう。人生とはそんなものだと、非常に達観した感想を述べてますね。