サスペンス・ミステリーは、悪い美人の女が出れればそれでOK!
なので、美しいジェシカ・アルバが出演してるってだけで、たいした期待もせずに観た日本公開2011年のアメリカ映画「 アウェイク」。
アメリカ公開が2007年で、4年も経ってからの日本公開の理由は面白いからか?ジェシカ・アルバが日本でも人気になったからのどちらかだろうと思い、本当に何の期待もしないで観たのですが、面白かった!
正直、最初の20分ぐらいは(あれ?何これ?!家柄の違う男女の悲恋物語?つまんねー)と思い、だらだら観てたのですが、、、
ヘイデン・クリステンセン演じる世襲の金持ちの男の、手術シーンから(おっ、何か変な雲行きになってきた)とワクワクしてきたら、45分過ぎからは行天!
(おっ〜!そう来たか!それでこそ美人のジェシカ・アルバが生きる!凄い!)と、ちょいとした「え?そんな女なんだ!」ってなどんでん返し。
ボクの大好きな!美人で悪い女の物語なことがわかって、いやー嬉しかった(笑)。

マザコンはサイコで変態じゃないと、この手の物語は面白くないのと、そのレナ・オリン演じるママが観た人はわかると思いますが、ちょいと鬱陶しいおばちゃん。
そしてジェシカ・アルバ演じる女の子が「姑いじめをくらってる」感が出てて、可哀想で可愛くて健気すぎて、(これじゃーサスペンスにならないなー)と思ったからでした。
が、、、
大きな間違いでした。ボクが悪かった!
この演出は、後半の「えっ?!」に対するネタふりでした!
ところがこのジェシカ・アルバ、こちらの「アウェイク」でもしかりですが、ゴールデンラズベリー賞最低主演女優賞 ノミネート&受賞の常連。

ボクは演技が上手い下手なんて、国内外問わずさっぱりわからない。
いや、むしろ演技派とか言われてる、美人じゃないからそう呼ぶしかないんじゃないの?と ボクは思う女優が、何がそんなに演技が上手いのか?こっちもさっぱりわからない。
映画の世界も妙な村社会、同調圧力のある世界で、またそう言われるとそうだと思ってしまう大衆も、あまり頭が良くないと思ってるほど、この手の評価って(本当かね?)と苦笑いしてしまう。
おそらくジェシカ・アルバは、美人でセクシー系と言われてるので、何をやっても「でも演技は大根だよね」とレッテルが、あちらで貼られているのでしょう。
これ、日本でもよくあるパターン(特に映画界に)。
いやいや!十二分に「アウェイク」のジェシカ・アルバ、良かったですよ。
だって騙されたもん!と、素直に拍手をボクは送っちゃう。 だって美人だし♪

あと、自分の人生経験で、ある時からボクは「友達だの仲間だの絆だの、そういう美しい言葉に限って怪しい。絶対!信用するな」派なので(笑) 、それを見事にこの映画は描いてて好感が持てました(笑)。
で、、、
マザコンの主人公が、ママの古い友人で知り合いの、高名で腕ききの国内最高とも言えるドクターの手術を拒絶し、自分の友達と信じてるテレンス・ハワード演じる医師の、ママの反対を押し切って手術を受けるのは、そのドクターとママの関係を怪しんで、嫉妬しての当てつけでしょう。
このへんのマザコン男の微妙な機微の描き方も、とても!良い!
でも、ところがこの手術中に!、、、
ってな「 アウェイク」は映画です。
映画は美人を観るもの、美人でずるくて悪い女登場のサスペンス最高、男の友情・仲間論ほど怪しいものはないの、ボクの好きなタイプの全てが「 アウェイク」は網羅されてました(笑)。