ブレイク・ライヴリーの「いかれた女」役が良い「シンプル・フェイバー」

 

 


日本公開2019年の映画「シンプル・フェイバー」。


まず冒頭の音楽が、爺は嬉しいジャン・ポール・ケラーの「Ca S'est Arrange」。日本ではアンディ・ウィリアムスヴァージョンの邦題「恋はリズムにのせて」で、1960年代後半にヒットした曲です。

この冒頭のサウンドで一応スリラー・サスペンス仕立てだけど、昔懐かしい欧州系のアクション活劇っぽい雰囲気を醸し出していて、とても良いです!(全編に流れるフレンチポップスも良い)。

そして二人の主人公女性のうちの一人、ブレイク・ライヴリーの凛々とした美しさも私的には嬉しかった♪

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基本、悪い女・ずるい女・頭のおかしい女の物語が国内外問わず好きなので、ブレイク・ライヴリーの妖しい雰囲気とセレブ感溢れるけど、なんかインチキ臭い下品さも、とても良い!

こういう役は、やはり美人じゃないと絵にならないから。

登場シーンからセレブ感いっぱいの衣装で子供を迎えに来て、子供がまだ帰りたくない「遊びたい」「何かしたい」と騒いだ後のブレイク・ライヴリーの台詞!、、、

ママのあそこを裂いて生まれただけで十分よ

私的には映画史に残る名台詞と思いましたが(笑。字幕ですが)、この台詞だけで(この女、普通じゃない)とワクワクさせてくれて、つかみもOK!

勿論、もう一人の女性役、主役のアナ・ケンドリックも良かったですが、「シンプル・フェイバー」では、セレブママのブレイク・ライヴリーに対して、ちょいと地味目なシングルマザー役。

映画の設定で年下に見えましたが、アナ・ケンドリックブレイク・ライヴリーより年上ですし、普段はこちらもハリウッド女優ですから、↓こんな感じできっちりセレブです。

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で、物語はサスペンスですが、おどろおどろしいそれでもなく、また、社会派の硬派感もない、繰り返しますが昔懐かしい欧州系の、ちょいと笑えるお洒落なアクション活劇なので、爺は十分楽しめました♪

ちなみに美女二人が主役の「大人の女対女」物語ですが、おっぱいはどちらも観せてないです。

そういうエロチックサスペンスものではありませんので、そちらが好きで、おっぱいや際どいシーンを期待して観るとがっかりすると思います。

まぁ〜内容は実にシンプル。わりとありがちな親友っぽいタイプの全く異なる女性二人は、子供が同い年のママ友ってなお話です。

一人はキャリアガール(ブレイク・ライヴリー)風で、もう一人はご主人の保険金で生活し、ブログで小銭を稼いでるシングルマザー(アナ・ケンドリック)。

で、キャリアガールに子供のお迎えを頼まれたシングルマザーなれど、何日たっても子供を引き取りに来ない。どうやらキャリアガールは失踪したらしい。

キャリアガールのご主人は自分のママの入院先にいて、奥さんが失踪したことにすら全然気づいてない。

日本のサスペンスものだったら、この時点で犯人はご主人に決定なわけですが(笑)、こちらはそうではないのが面白い。


失踪してキャリアガールは水死体で発見されたけど、どうもなんだか生きてるっぽい。このへんもありがち、ありがち。

そして彼女には多額の保険金がかけられていて、更には、どうもご主人にも親友にも誰にも知られていない過去があるようだってな、ストーリーは定番中の定番。

日本のサスペンスドラマだと、彼女がそうなった背景が「わけあり」で同情を誘うヒューマンドラマ仕立てになりがちですが、「シンプル・フェイバー」は、そういうじめっとしたところがまるでない(笑)。

どんでん返し、オチも、想像以上で素敵でした。

基本的に軽いタッチのコメディ仕立てなので、とても楽しく観れる映画で、アナ・ケンドリックがコミカルでとても良い味を出していて良いです。

真面目なシングルマザーっぽいのですが、実は惚れっぽい女性で、下半身はそれほど真面目でないところもとても面白い。

というか、登場人物、みんなちょいとおかしな人達なのが更に良い!(笑)。 

そしてシングルマザーのアナ・ケンドリックが、映像付きのブロガー(本当ならブロガーじゃなく、YouTuberだね)ってところが今風で、これがこの物語のミソにもなってますね〜。

というわけで 私的には「シンプル・フェイバー」、大満足の映画でした!