「沈黙のジェラシー」は、嫁姑・姑の姑の争いが面白い!個性派女優3人の共演映画です

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1998年のアメリカ映画「沈黙のジェラシー」。

私的には大好きなマザコン猟奇サスペンス物語でしたが、あんまり日本ではヒットしなかったような記憶があります。

まぁ〜同年はあの!「タイタニック」が大ヒットした年で、こちらも話題沸騰だった「プライベート・ライアン」もあったし、1999年には「アルマゲドン」や「マトリックス」もあったからね〜。

ちょいと「沈黙のジェラシー」は地味な作品だから、ヒットしなかったのはしょうがないのかな〜?

とはいえ近年は「アイアンマン」「アベンジャーズ」のペッパー役で有名なグウィネス・パルトローが気丈な奥さん・嫁役で、いかれた姑役が「キングコング」のヒロインで一世を風靡したジェシカ・ラング

この二人の女優の共演だけでも、かなり面白いです!

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ジェシカ・ラングは1981年の「郵便配達は二度ベルを鳴らす」での、ジャック・ニコルソンとのファックシーンで「キングコング女優」のイメージを脱却。

グウィネス・パルトローも1995年の「セブン」での、ブラッド・ピット演じる刑事の奥さん役で映画ファンなら誰もが認知した、当時は話題の女優さんでした。

で、グウィネス・パルトロー「セブン」で夫婦役を演じたブラッド・ピットと婚約しましたが1997年に破局。同じく男優のベン・アフレックと交際していた頃に出演した映画です(その後、こちらも破局)。

なのでグウィネス・パルトローの私生活と性格は、「セブン」の奥さんよりもこちら「沈黙のジェラシー」の、姑なにするものぞの気丈な奥さん役に近い方のようです。

で、ジェシカ・ラングは「沈黙のジェラシー」上映当時は49歳で、グウィネス・パルトローは26歳。

年齢的には嫁姑役がピッタリはまるわけですが、流石に若くてセクシーだった頃を知ってるのでジェシカ・ラングは(随分と老けたな〜、顔が変わったな〜)と失礼ながら思ってしまいました。

一方、グウィネス・パルトロー「セブン」の時もペッパー役の時も、あまり年齢を感じさせない、いつ何をどれだけ時間が流れてみても、雰囲気が変わらない年齢不祥の不思議な女優さんなように感じます。

まぁ〜物語は嫁姑のサスペンスもの、それに更に!姑の姑=嫁の義理の祖母が絡んだ、私の大好きな「女の物語」で、この姑の姑=嫁の義理の祖母を演じたのが、往年の美人女優ニナ・フォック↓。

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お婆ちゃんになってもニナ・フォックは面影が残ってましたが、この方は「刑事コロンボ」ファンなら、記念すべき第一作・パイロット版の「殺人処方箋」で殺害されちゃうフレミング夫人役でお馴染みの方です↑。

まぁ〜物語は邦画の「この子の七つのお祝いに」に似てるところがあり、マザコン君はママの子供の頃からの洗脳で、彼が幼少の頃に死んだパパは「ろくでもない男」と思ってるわけです。

でも、グウィネス・パルトロー演じるマザコン君の奥さんは、どうもこのジェシカ・ラング演じる義理の母=姑が好きになれず言ってることも信用できないし、姑もそんな嫁が気に入らず何かと衝突する。

そして登場するのがニナ・フォック演じる施設に入ってる婆様で、この婆様は「ろくでもない男」とマザコン君の孫に思われてるパパのママで、自分の倅の「ろくでもない女=女房」が気に入らない。

どうやらマザコン君のパパの死は、姑がマザコン君の亭主に言い含めてる話と違い、なにやら隠された真相があるようだと、グウィネス・パルトロー演じるマザコン君の気丈な奥さんは気づくってな物語。



というわけで「沈黙のジェラシー」は、女優陣がお三方ともなかなか見どころのある恐くて強かな嫁姑、姑の姑の確執を描いた、男がマヌケな物語で、私的にはこの手の「女の物語」好きなので楽しめました。

で、「沈黙のジェラシー」は、おどろおどろしい場面もありますが、サスペンス・ミステリーものにしては珍しく死者が出ない映画ですし、おっぱいも出ないので家族揃って安心して(笑)観れる映画です。

が、しかしこの邦題、、、

原題は「Hush」。静けさとか静寂とか閑静ってな意味で、その辺から「沈黙」って付けたのかしらね?

スティーヴン・セガールの「沈黙」シリーズが始まったのが1993年(アメリカ公開1992年)で、「沈黙」シリーズ華やかなりし頃に上映されたから、それに乗っかって配給会社が付けたのでしょうけど。

センスの悪い、だっさい邦題ですね〜(笑)。