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日本公開2010年の映画、「パーフェクト・ゲッタウェイ」。
最初みた時、突然の後半のどんでん返しに、「えっ?!これは反則でしょ〜!」と苦笑いしてしまい、観終わったあと納得がいかないので(笑)、もう一度繰り返し観てみたら、あらら。
こちらが勝手にそう思い込んでいた、ハワイ旅行中の新婚熱々カップルが、突然起きた殺人事件の犯人に怯えてるのではなく、自らの犯行がバレるのを恐れてるカップルに、ちゃんと観れた!
いやー、映画って本当に!凄いですね〜。
2015年の邦画「イニシエーション・ラブ」も、この手法でした。
2度みると、1度目でみた時感じた「反則」感はなく、映画の演出の魔法に、観る側が見事にはめられてた事に気ずくので、映画のマジックの凄みを痛感させられた映画でした。
ちなみにこの映画、流石!ハワイ、風景映像も美しくて素晴らしいです。
で、、、
この映画は他にも複数の「怪しい」カップルが登場します。
が、ちょいととっぽそうで軽そうで悪そうなヒッチハイカーのカップルは、昔のTVのサスペンス劇場がそうであったように、あからさまに「怪しい奴」は犯人ではないの鉄則通り(笑)。
このカップルは、よほどのバカじゃない限り、「当て馬」と、最初から観る者はわかったでしょう(笑)。
3組のカップルの女優は、バイオハザードで日本では最も有名だと思うミラ・ジョヴォヴィッチに、私的には一番タイプなマーリー・シェルトン、そしてキーリー・サンチェス。
ハワイロケですから、皆さん薄着、水着シーンありますから、御三方とも撮影当時は三十路半ばの熟女。
けど、しかし、、、
新婚熱々カップルを演じてた、実は殺人事件の犯人、クリスの策略によって、州警察はこの観る者にとって「当て馬」のカップル二人を犯人と思い逮捕連行してる。
なのに、わざわざ新たな犯行にクリスが及ぶ動機がみつからないのが、私的にはこの映画、いまいち感がありましたねー。
あのままクリスは、もう1組のカップルに「犯人も見つかって良かったね。じゃあ、短いけど楽しい旅だったよ」と挨拶し別れやり過ごし、そのまま逃亡できた筈。
なのに、もう1組のカップルの男を誘いだし、クリスは殺害しようとする、その動機が、どーも、よくわからない。
もし、クリスが天性の「頭のおかしい殺人マニア」で、殺した相手になりすますのが趣味で生き甲斐だから、そんな狂人に犯行動機なんて関係ないとするのなら、ちょいとクリスのその「狂気」の描き方が弱いかな〜と感じたのが、心残りでした。
が、、、
まぁ〜「パーフェクト・ゲッタウェイ」、十分楽しめた映画でした。