刑事コロンボ「パイルD-3の壁」の、ジャニス・ペイジとパメラ・オースティン

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70年代の名作!テレビ映画「刑事コロンボ」には、古の銀幕のスターが犯人役含めゲストとして多々出演してましたが、米国放送1972年2月の「パイルD-3の壁」の回に出演していたジャニス・ペイジ。

殺害された資産家のおっさん(フォレスト・タッカー)の元の奥さん役でしたが、ジャニス・ペイジは1922年9月生まれで、テレビ放映時は49歳。でも、相当!色っぽいおばちゃんでした。

この方は1940年代、第二次世界大戦時より歌手やピンナップモデルをやっていたそうで、その経緯でハリウッド映画に進出。

有名どころではベティ・デイヴィスフレッド・アステアコニー・フランシス等と共演作があり、映画だけでなくブロードウェイのショー、舞台、そして歌手、ダンサーとしても活動していた女性です。

そんな日本では認知度は低いジャニス・ペイジですが、その経歴を眺めていると「刑事コロンボ」のゲストスターの中でも、群を抜いて色っぽい理由が分かります。

私的には、若い頃より熟女になった方が美しさを増してると感じますが、この辺は爺の私的女性趣味という事で、異論のある方はお許しあれ。

で、「パイルD-3の壁」の回でも、若い頃からの『売り』なので、その辺は契約社会アメリカですから契約時のお約束だったのでしょうか?
ジャニス・ペイジは49歳でも美脚をしっかり!披露してます。

話の流れで、ここまで美脚を大胆に見せる、物語上の理由は何もないですが(笑)。
 
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コロンボ役のピーター・フォークは1927年生まれで、 
ジャニス・ペイジより4歳年下ですから、蒼き頃に大人の女性として色香をふりまく彼女の、ピーター・フォークはファンだったかもしれないですね。

 「パイルD-3の壁」はピーター・フォークが監督の回なので、既に49歳になってるジャニス・ペイジを、彼が推薦して出演させたと考えると、とても面白いです。あくまでも個人的な憶測ですが。

で、「刑事コロンボ」でのジャニス・ペイジ演じる、行方不明扱いになってる元のご主人が「そんな筈はない」と、彼はどこに行くにも私に連絡してから行くから、きっと殺されてると主張する役どころ。

体は若い新しい奥さんに元旦那はいっちゃったけど、気持ちは自分とまだ繋がってる。彼のおかげで自分はこうして悠々自適に暮らせる。だからとても心配という聡明で人の良い有閑マダム役を演じています。

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一方、年の離れた犯人に騙され利用される、あんまり聡明ではない若い奥様役のパメラ・オースティンは1941年12月生まれで「刑事コロンボ」出演時は三十路。実際にジャニス・ペイジとは19歳の年の差。

パメラ・オースティンは、1962年のエルビス・プレスリーの映画「ブルーハワイ」に出演。人気自動車のテレビCM・グラビアで、元気で明るいちょっと3枚目女性って感じで、あちらで人気者だったよう。

また、同じく1962年には日本でも人気の高かったトロイ・ドナヒュー主演の「恋愛専科」にも出演しています。

ちなみにこの「恋愛専科」でヒロインを演じ、トロイ・ドナヒューと結婚しすぐ離婚したスザンヌ・プレシェットも、「刑事コロンボ」の「ホリスター将軍のコレクション」の回に出演していました。
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というわけで刑事コロンボ「パイルD-3の壁」の回は、ピーター・フォーク監督作品であり、またシリーズ中かなりの傑作と私的には思っております。

それもこれも、ジャニス・ペイジとパメラ・オースティン二人の、古のセクシー系女優あっての快作と思っている爺の能書でした。