「地獄の黙示録」のシンシア・ウッド、「ゴルゴ13」のシンディ・ウッドは同一人物!

 

日本公開1980年、フランシス・F・コッポラ監督の「地獄の黙示録」を観た方なら、誰もがお馴染み、記憶に残るシーンだったと思うプレイメイトベトナム慰問の強烈なシーン。

演じているのは、実際に1973年2月のプレイボーイ誌のプレイメイトで、1974年に「プレイメイト・オブ・ザ・イヤー」に輝いたシンシア・ウッドです。

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そして、「地獄の黙示録」日本公開から3年後の1983年、日本アニメ界のレジェンド!出崎統氏監督作「ゴルゴ13」劇場アニメで、主題歌を歌った白人女性シンディ・ウッド。

タイトルは「プレイ・フォー・ユー」で、作詞はあの!宇崎竜童氏の奥様で一時代を築いた、こちらもレジェンド!阿木燿子さんの作った日本語詞をシンディ・ウッドは歌ってます。

残念ながら大ヒットには至らなかったので、多くの人に知れ渡ったわけではないですが、ゴルゴ13ファンやアニメファンには、ちょっとは知られた楽曲、そして歌手でした。

で、このシンディ・ウッドが、あの「地獄の黙示録」のシンシア・ウッドと同一人物だった事が今は判明していますが、↓当時からそれはグラビアで謳っていたようですね。

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Wikipedia で Cynthia Wood と検索すると、英語版で彼女のプロフィールが出てきます。

彼女は1950年9月25日のカリフォルニア生まれですから、プレイボーイに登場した時は23歳頃で、25歳頃の1975年に、「シャンプー」で映画デビュー。

テレビドラマ等を経由し、1979年の映画「バン・バニング・マン」と共に、同1979年の「地獄の黙示録」に出演しています↓。

 

Apocalypse Now (1979) .... Playmate of the Year (final film role) 

そして Discography を見ると、1983年 "Pray For You" "Love's Mystery"  "Golgo 13 and I"の3曲が、アルバム「Golgo 13 Original Sound Track」に収録。

正に!日本の「ゴルゴ13」の劇場用アニメのシングル、アルバムに名前のあるシンディ・ウッドが、あの「地獄の黙示録」のシンシア・ウッドと同一人物なのが、はっきりわかりますね。

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ゴルゴ13」の時、シンディ・ウッド=シンシア・ウッドの年齢は33歳。アメリカでプレイメイト、女優をやった後、日本で歌手デビューした事になります。  

映画配給は東宝東和で、レコード会社はポリスターか。

まぁ〜「Japan as Number One」が発売されて4年、日本は後にバブルと命名される時代に向かって一直線の1983年ですからね〜。金満日本!このぐらいの事は簡単に出来たのでしょう。 

最後になりますが、Wikipedia 英語版で見ても、シンディ・ウッド=シンシア・ウッドの芸能活動は、この「ゴルゴ13」で終わってます。

ゴルゴ13」の音楽担当だった木森俊之氏は、1988年に40歳の若さで他界。音楽プロデューサーの飯田倫子さんも知る人ぞ知る、こちらもレジェンドですが、2022年11月に77歳で他界。

監督の出崎統氏も2011年に他界されています。シンディ・ウッド=シンシア・ウッドはお元気なのかしらね〜?