サーフボードを抱えたジャケットが斬新!加山雄三「君のために」


米国のザ・ビーチボーイズ、ジャン&ディーンはありましたが、日本で初めてレコードジャケットにサーフボードを持つショットが使われたのは、加山雄三氏の1967年5月発売「君のために」でしょう。

というか、案外、サーフボードを持ったそのシンガー、グループのレコードジャケットというのは、日本では他に記憶がないですね。ステージ含めイメージ作りでサーフボードが使われる事はあっても。

既に加山雄三氏はコカコーラのCMや若大将シリーズ「ハワイの若大将」でサーフィンを披露してますし、1965年頃、七里ヶ浜で誰かがサーフィンをやってるのを私はバスの車中から観た記憶があります。

だから加山雄三氏が日本人初のサーファーだったかどうかは微妙だと思いますが、そこは有名人!

当時は、加山雄三氏ぐらいしか一般的にはサーフィン、サーファーのイメージはなかったのは否めないでしょう。


というか当時、サーフィンと言えば ♪のってけのってけのってけサーフィン の「太陽の彼方」の大ヒットの影響で、音楽・リズム・ステップを思い浮かべるのが、当時は普通だったと思います。

それほど1960年代のサーフィンは、今と違い一般的ではなかったですね。

まぁ〜1970年代後半の若大将リバイバルブームで大復活して以来現在に至る加山雄三氏ですが、本当にリアルタイムに人気抜群、レコード売れ放題、映画は大当たりは1966~1967年。

「君のために」はそんな1967年7月公開の、若大将シリーズ第10弾「南太平洋の若大将」の挿入歌であり、加山雄三氏の楽曲が、そこそこヒットするのはこの曲あたりが最後だったような記憶があります。

 

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まぁ〜1937年生まれの加山雄三氏、1967年には三十路を超えてしまったので、京南大学生役はこの後の年末公開「ゴー!ゴー!若大将」、1968年の「リオの若大将」で終了。

1969年1月公開の「フレッシュマン若大将」からは、社会人シリーズになっています。

そして、社会人篇になった若大将シリーズ第14弾、1969年7月公開の「ニュージーランドの若大将」の併映は、グループサウンズブームが終焉を迎えつつあった人気のザ・タイガースの「ハーイ!ロンドン」。

1960年代後半の加山雄三氏ブームとグループサウンズブームは、こんな感じでしたね〜。