異色のザ・ビートルズ映画!「愛しのフリーダ」は、なかなかの佳作です♪

 

2013年の映画「愛しのフリーダ」は、地味でお金のかかってない作品だけど、とても良い映画でした♪

公式デビュー前の、有名なキャバーンクラブに出演してた頃からのザ・ビートルズファンで、バンドが解散した後までザ・ビートルズファンクラブの代表だったフリーダ・ケリー。

「愛しのフリーダ」は彼女のドキュメンタリーで、とてもほのぼのとして暖かい気持ちにさせられた映画でした。

私的に、ザ・ビートルズのサクセスストーリーの部分が好きです。

最近はジョン・レノンと言うとネットでもヨーコさんとの写真やエピソードばかりだし、アルバム「サージェント〜」の称賛もとっくの昔に飽きてるので、それらがほぼゼロだったのも嬉しい映画(笑)。

本当にその手の話は飽き飽きしてる。

やはり公式デビュー前から、初めて「ラブミードゥ」がチャートインした時の喜びや、まさかあんな大ごとにザ・ビートルズがなるなんて思わなかったという、極めて!まともな感想。

この普通のリバプールの女の子だった、フリーダ・ケリーの生の声はとても良いですね〜♪

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ザ・ビートルズの何が凄かったかって、普通にレコードがヒットしただけではなく、あの熱狂的なムーブメント、、、

最初はリバプール、そしてイギリス全土、更にはアメリカ、そして世界と、女の子達が半狂乱の嬌声を挙げ、ザ・ビートルズを圧倒的に支持したそれでした。

当初のアイドル的ムーブメントを抜きにして、ザ・ビートルズの成功は語れない。

しかも彼等は自分たちで曲を作り歌い演奏する音楽家でもあったという、解散から半世紀もたってるのに今も色褪せない、素晴らしい楽曲・サウンド・歌声を世界に届けたその凄み。

更にはザ・ビートルズのメンバーの家族とフリーダ・ケリーの話は、他でも聞けない話、見れないショットなので、とても楽しめました。

また、面白いのがフリーダ・ケリーのパパの、当時のイギリスの昔ながらの頑固爺ぶりが面白いです。

決して可愛い我が子、娘がザ・ビートルズ関連の仕事をすることを良しとしていなかった事実現実も、(そうだよね。ザ・ビートルズ登場以前の大人は、これが普通だった)と納得!

今やザ・ビートルズは音楽の教科書にも載り、文科省ご推薦のバンドになってますが、元々は当時の「大人の敵」。

当時の大人の常識と、かけ離れた「とんでもない奴等」だったわけす。

それでもそんなザ・ビートルズを応援し続けたフリーダ・ケリーやリヴァプールのファンの女の子のエピソード、そういうのが私は好きなので、とても楽しめました。

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後半も、ありがちな「サージェント〜」には全く触れてないのが良いです(笑)。

親分のブライアン・エプスタインの突然の死と、メンバーがバラバラにならないようにと、ポール・マッカートニーが主導権をとり「マジカルミステリーツアー」を撮ったのが、終わりの始まり。

と、フリーダ・ケリーが感じたのは、身近にいた人の率直の感想っぽくて、これがとても良かった。

本当に「マジカルミステリーツアー」が当時、どれだけ顰蹙をかったことか。ザ・ビートルズのやった仕事が、初めて公に大否定・批判されたのは「マジカルミステリーツアー」。

そして、立ち上げたアップルも思うようにはうまくいかず、そして富も名声も既に手にしたメンバー達の、心がバンドから離れていったさま、シンプルですが、とてもうまく描かれていると思いました。

「マジカルミステリーツアー」の大勢の「わけわからない人達」の一人に、フリーダ・ケリーもいたので、ご本人も思い出深い仕事なのかもしれないですが、それで良いのです!

ザ・ビートルズの身近にいた人の、思い出深いエピソードなら、なんでも素敵ですから♪

繰り返しますが「 サージェント〜」の賞賛と、ジョン・レノンとヨーコさんの話で、目新しいものなど、ここ20~30年何もないからね(笑)。

同じ話をまた聞きの九官鳥のオウム返しで、わけ知り顔で聞かされるのは、とっくに飽きてるので、本当に「愛しのフリーダ」は良い映画でした♪


何にしても!あの!ザ・ビートルズと一緒に、17才からずーっと仕事してた女性というだけで、素晴らしい!素敵な!羨ましい!人生と思ってしまいます。