「太陽にほえろ!」第一話は、当時の西新宿、歌舞伎町でロケやってたから観ててやたらと懐かしい!

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1972年夏から放映された「太陽にほえろ!」の一作目「マカロニ刑事登場」の冒頭で、今はなき西新宿中央公園熊野神社前にあったボウリング場がみえる。

このボウリング場はいつなくなったのかな?1982~83年頃迄は、K-UNITバンマスも車で乗り付け(駐車場つきだった)、何度も遊んだ記憶があるのですが、バブルの頃にはなくなってたような気がします。

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で、スズキのジープで七曲署に初出勤するマカロニ刑事(萩原健一氏)が、煙草を吸う為にバイクの男にライターを借り返すシーンは、こちらも今はなき十二社温泉の看板がみえる。

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犯人役の若き水谷豊氏やその仲間達が屯っていたスナック「パークサイド」の隣は、今やビルになってますが、作業着の老舗「万年屋」の旧社屋。

撮影当時は二十歳前の水谷豊氏は、この2年後、有名な「傷だらけの天使」で萩原健一氏と名コンビを組み人気を得、現在に至るわけです。

で、犯人の女友達役で、こちらも当時二十歳前の鹿沼エリさんが出ており、とても初々しい。

可愛い!

K-UNITバンマス、マカロニ刑事→ジーパン刑事(松田優作氏)までしか「太陽にほえろ!」は観てないので、その後は知らないのですが、初期の頃の「太陽にほえろ!」は、本当に西新宿や新宿界隈のロケが多い。

多分その理由は「太陽にほえろ!」放映開始のリアルタイム1972年は、映画「フレンチ・コネクション」が大ヒットしていたので、この映画の影響が大きいと思いますね〜。

フレンチ・コネクション」の監督、ウィリアム・フリードキンは元々ドキュメンタリーの監督だったって事もあり、この映画はニューヨークの街頭ロケがとても多い。

それがドキュメンタリータッチで臨場感を観るものにあたえたわけで、「太陽にほえろ!」の撮影スタッフが当時、話題の!「フレンチ・コネクション」を観てないわけがない、、、。

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犯人役の水谷豊氏が逃げるシーンで、未だ都電の線路が残ってた(既に新宿線は1970年に全て廃線になりましたが)ゴールデン街の風景もみれます。

勿論、歌舞伎町の街中の風景もみれ、「フレンチ・コネクション」のニューヨークに対し、「太陽にほえろ!」は新宿、西新宿の風景をドラマに盛り込んだんだろーなーと想像がつきます。

そして「フレンチ・コネクション」の刑事二人(ジーン・ハックマンロイ・シャイダー)はよく走っており、「太陽にほえる!」も若手刑事の走るシーンがある種の名物になっておりました。

第一作からマカロニ刑事(萩原健一氏)も犯人役の水谷豊氏も、よく走ってます。

これも推測ですが、当時の「太陽にほえろ!」のスタッフは、同年春公開された、萩原健一氏と岸恵子さんの↓「約束」(私的に大好き)の中の萩原健一氏の走るシーンを多分、観てるのでしょうね。

だから「約束」と同じように、萩原健一氏演じるマカロニ刑事にも走らせた。
 
結果的にそれがその後も、新人の若手刑事が走るのが「太陽にほえる!」の名物シーンにもなったわけです。

で、案外驚いたのは萩原健一氏のソロシングル「ブルージーンの子守唄」が劇中で使われてる所。

この曲まったくヒットしなかったですが、ザ・テンプターズPYGを経由し、1970年代も後半になると本格的にロック歌手活動を再開するショーケン萩原健一氏。

その萩原健一氏が、唯一、音楽活動を殆どやってなかった時期の、知る人を知るシングル盤がこの「ブルージーンの子守り唄」なんですね〜。