「パラダイン夫人の恋」のアリダ・ヴァリは美しい! 後の「サスペリア」のミス・ターナーとは思えないよね〜




大東亜戦争の最中と敗戦後の混乱期は、アメリ映画の日本上映時期は、かなりズレがあるわけですが、1947年の「パラダイン夫人の恋」もそんな一作で、日本上映は1953年。

監督はかの!有名なアルフレッド・ヒッチコックで、ヒロインのパラダイン夫人を20代半ばのアリダ・ヴァリが演じ、弁護士役に三十路を超えたグレゴリー・ペックが演じてます。

まず、夫殺しの容疑をかけられたお金持ちで上品で妖艶で美しい奥様、パラダイン夫人を演じたアリダ・ヴァリは、この後「第三の男」のヒロインで世界的に有名になった名女優です。

が、、、

爺が最初にアリダ・ヴァリを知るのは、1977年公開のイタリア映画「サスペリア」の、バレエ名門校の怖〜いミス・タナーを演じた時でした。

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というか、「サスペリア」は欧州のB級ホラー映画と思いなめていたので、そんなに有名な女優が出てるなんて思ってなかった。

なので、あの!ミス・タナーと「第三の男」のアンナ=アリダ・ヴァリが同一人物と知るのは、ネット時代になってから。か〜なり後になってでした。

まぁ〜思えばグレゴリー・ペックも、「サスペリア」公開の翌1976年のアメリカ映画「オーメン」で、悪魔の子ダミアンの養父役やってましたから、70年代のホラー映画ブームは侮れないと痛感します。

で、「パラダイン夫人の恋」での若きグレゴリー・ペックは端正な顔立ちの色男だし、アリダ・ヴァリも凛々とした顔立ちがとても!美しい。

こういう顔が年輪を重ねると、「サスペリア」のミス・ターナーのような怖い顔になるのか〜?と、くだらない事を思ったりして。

グレゴリー・ペック演じる弁護士が、妖艶で魅力的なアリダ・ヴァリ演じるパラダイン夫人に、弁護士の仕事以上に男としてなんとなーく心を奪われていくのを、弁護士夫人や周りが心配するという物語。

なんとかパラダイン夫人を無罪にしようと弁護士は悪戦苦闘するも、そのやり方がパラダイン夫人からも嫌われたりして、どうもなんかこの事件は様子がおかしいぞ。てな展開です。

まぁ〜、法廷ものもヒッチコック監督も大好きなので、「パラダイン夫人の恋」は古い映画ですが、そこそこ楽しめました。

で、重要な証人のパラダイン家の使用人・アンドレを演じた若きルイ・ジョールダンは、後の1978年の人気テレビ映画シリーズ「刑事コロンボ」、「美食の飽食」の回の犯人役の俳優ですね。

製作・脚本のデヴィッド・O・セルズニックは、あの「風と共に去りぬ」の製作者で、ヒッチコック監督の「レベッカ」「白い恐怖」も製作、「断崖」では製作総指揮、後の「第三の男」も製作しています。

 

なかなかの顔ぶれの映画であります。