20勝3敗:桑田真澄 (PL学園)
14勝1敗:石井毅(箕島)
12勝3敗:三浦将明(横浜商)
12勝5敗:荒木大輔 (早稲田実業)
11勝0敗:松坂大輔(横浜)
11勝2敗:島袋洋奨(興南)
11勝3敗:山田陽翔(近江)ー2023年追記ー
10勝0敗:加藤英夫(中京)
10勝1敗:柴田勲(法政二)
10勝1敗:佃正樹(広島商)
10勝2敗:土屋正勝(銚子商)
10勝2敗:平沼翔太(敦賀気比)
10勝3敗:野中徹博(中京)
春夏の全国高校野球の全国大会、甲子園で二桁勝ってる投手は、2020年現在、通算で12人です(2023年、山田陽翔氏追記にて13人)。
ダントツの甲子園全国大会5季連続出場、桑田真澄氏の20勝は、まーずこの先も抜かれる事はないでしょうね〜。
また、同じく甲子園全国大会5季連続出場、荒木大輔氏の5敗も、高校生が甲子園を狙えるのは春2回、夏3回の5回なので、学校制が変わらない限りタイ記録は出ても抜かれない記録。
そして、早稲田実業の荒木大輔氏と同じ12勝の横浜商の三浦将明氏も、優勝経験がなく準優勝が最高なので(3年は春夏連続)、出場回数分だけ負けがついています。
そして12人の中で春準優勝・夏優勝の広島商の佃正樹氏と、春夏連覇の箕島の石井毅氏と島袋洋奨氏の三人以外、全員高卒後にプロ入り(追記の山田陽翔氏もプロ入り)。
佃正樹氏と石井毅氏は、優勝投手でも高校時代にドラフト指名される事なく、佃正樹氏は法政大学に進み、石井毅氏は住友金属に就職しました。
一方、島袋洋奨氏はプロからは横浜とオリックスがドラフトの指名候補にあげていたようですが、本人が大学進学希望だったため、指名は見送られています。
石井毅氏は社会人でも日本一になり、ドラフト3位で西武ライオンズ入りしてますが、佃正樹氏は大学時代は1勝もできず、社会人の三菱重工広島に就職後も活躍する事なくプロ入りしていません。
というわけで、12人の中でプロ入りしてないのは、佃正樹氏ただ一人だけです。
とは言え佃正樹氏は、野球部引退後は三菱重工橋梁エンジニアリングに勤務(東京在住)。社会人として営業部長職、家庭人としても3人の娘を授かり少年野球の指導もし、人生は充実していたようです。
が、そんな佃正樹氏は2006年4月、食道癌で52歳で他界しています。
島袋洋奨氏は大学時代にイップスにかかってしまい、ソフトバンクにドラフト5位指名されましたが、プロ入り後もイップスが治ることなく1軍登板は2試合のみ。勝ち星をあげられないまま引退しています。
また、石井毅氏もプロ入り後は腰痛に悩まされたようで、結果的にプロ通算8勝4敗4Sと大きな活躍は出来なかったです。
で、プロ入り後、野手に転向した法政二の柴田勲氏と敦賀気比の平沼翔太氏以外、9人はピッチャーとしてプロ生活を送りましたが、プロでの苦戦が目立ちます。
中日にドラフト3位指名された横浜商の三浦将明氏も、興南の島袋洋奨氏同様、プロでは1勝もできずに引退。
近鉄にドラフト2位指名された中京の加藤英夫氏は通算2勝、阪急より1位指名の鳴り物入り入団だった、同じく中京の野中徹博氏も通算2勝(台湾で15勝してます)で引退しています。
こちらも中日のドラフト1位、鳴物入り入団だった銚子商の土屋正勝氏も通算8勝22敗4Sで引退。
というわけで、高校生活の甲子園全国大会で二桁勝ってプロ入りし、プロ通算で100勝以上は僅かに3人だけ。
巨人にドラフト1位指名されたPL学園の桑田真澄氏が通算174勝14S、西武に1位指名された横浜の松坂大輔氏が日米通算170勝2S3H、ヤクルトに1位指名された早稲田実業の荒木大輔氏が32勝2S。
プロ野球の世界で大選手と呼ばれるほどの活躍をしたのは、桑田真澄氏と松坂大輔氏、そして野手に転向し読売ジャイアンツのV9ナイン、通算2,000本安打以上を打ってる柴田勲氏の3人だけと言えます。
2023年現在、現役選手は2015年日本ハムよりドラフト4位指名を受け、2021年シーズン途中に西武に移籍した敦賀気比の平沼翔太氏だけですが、通算安打は2022年までで113本。
なかなか甲子園全国大会優勝投手の大先輩、柴田勲氏のようにはいかないようです。
肩や肘の故障は甲子園優勝投手・準優勝投手に限らず投手にはつきものですが、やはり若いとはいえ炎天下の夏の甲子園での連投は、体に無理があるのではないか?と言われるのは、しょうがないようです。
また、2020年現在、プロ野球の世界での監督経験者は0。
桑田真澄氏、荒木大輔氏、松坂大輔氏あたりが、年齢も若いので、将来的に監督要請があるかもしれないです。