1987年夏、PL学園春夏連覇時の他の準決勝進出校は、東京代表の帝京、東亜学園、茨城の常総学院だった

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1987年夏の全国大会は、春夏連覇を目指したPL学園が注目の的でした。

近年YouTubeで、決勝の相手が東京の東亜学園だったら嫌だった、東亜学園の川島投手が「早かったなー」「 ナンバー1やろ」 と、後にプロの世界に進んで活躍したPL学園の方達が言ってます。

で、1987年の春の選抜のそのPL学園の決勝の相手は、東京の関東一。


関東一は春2連覇、3回目の優勝を狙う前年の選抜優勝校の池田を、準決勝で7対4でくだしての決勝進出でしたので、かーなり期待されての決勝戦でしたが、結果は7対1でPL学園の圧勝!

 

しかもPL学園は準々決勝で、東京のもう1校の代表、帝京に延長11回3対2でサヨナラ勝ちしてる、東京者にしてみたら、PL 学園は憎っくき相手でした(笑)。

夏の甲子園をかけた東東京大会は、選抜準優勝の関東一と選抜ベスト8の帝京の一騎打ち!と思いきや、なんと!関東一は準々決勝で修徳に負けちゃった。

大阪しかり神奈川しかりですが、東西東京もベスト8ぐらいになると、も〜うどこが甲子園に出てもおかしくないような野球校が勝ち上がってくる、今も昔も激戦区ですからねー。

結局、決勝で関東一をやぶった修徳に勝ち、帝京が見事に春夏連続出場!同じく激戦区の西東京からは、超高校級投手!川島堅投手擁する東亜学園が、2年連続2度目の出場。

今年の東京代表は、投手も良いし東西共に強い!春の帝京・関東一の雪辱、打倒PLは狙える!と東京者は思ったものでした。

帝京の芝草宇宙投手は、PL学園に打ち込まれてしまった! 

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1回戦、春の選抜ベスト8の帝京は、兵庫代表の明石に6対1と快勝。2回戦の東北戦では芝草宇宙投手がノーヒットノーラン達成!3回戦の横浜商を1対0、準々決勝の関西も5対0の完封で、帝京は準決勝進出。

帝京の芝草宇宙投手は、4試合で僅かに1失点の快投でした。

一方、帝京の芝草宇宙投手と並ぶ超高校級投手、川島堅投手擁する東亜学園も1回戦を伊野商を2対1、2回戦の金沢を3対2、3回戦の延岡工3対0、準々決勝の北嵯峨を3対0でやぶり準決勝進出。

 

東亜学園の川島堅投手も、4試合で僅かに3失点。

ですから(芝草と川島は高校生じゃ打てない!これは東京代表同士の決勝戦も夢じゃない!)と、当時私は思ったものでした。

後に大洋ホエールズ横浜ベイスターズで通算101勝した野村弘樹投手、読売ジャイアンツのセットアッパーとして活躍した橋本清投手、そして岩崎充弘投手と三人も投手がいたからPL学園

とはいえ、当時は昨今と違い投手の継投は普通じゃなく、主戦投手の先発完投が当たり前の時代です。

(三本の矢ったって、KKコンビ時代の桑田真澄投手のような絶対的なエースがいないだけでしょ?芝草と川島は絶対的なエース!如何にPLでも打てやしない)と東京者の私は、贔屓で思ったものでした。

選抜もPL学園に延長で負けたとはいえ、帝京はいい勝負の準々決勝敗退でしたから。


ところが、夏に再戦したら芝草宇宙投手はPL学園打線に滅多打ち!

12対5で、春に続いてPL学園に帝京は負け、東亜学園常総学院に延長10回1対2で惜しくも負けてしまい、東京同士の決勝戦どころか東西東京代表、共に準決勝敗退。

で、常総学院というと名門イメージがありますが、この年が春夏ともに甲子園初出場。

ただ、名将!木内監督が取手二時代に、KKコンビのPL学園に勝っているので、再び!「木内マジック」を、東京がダメなら関東代表で!と思ったものでした。

が、、、

プロに入ってから野村弘樹投手とチームメイトになる、常総学院島田直也投手も、やっぱりPL打線に打ち込まれて、5対2でPL学園優勝!

PL学園、見事に春夏連覇。やっぱりPL学園は強かった。

東亜学園の川島堅投手とPL学園、対戦してたらどうだったでしょうね〜?

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で、春夏連覇PL学園の、当時のメンバーの片岡篤史氏と立浪和義氏がYouTubeで語る想い出話でも、当時の東亜学園の川島堅投手を、立浪和義氏ほどのレジェンドでも賞賛してます。

東京者の贔屓だけでなく、当時の東亜学園の川島堅投手、本当に良い投手でした。

ちなみにこの年、1987年のドラフト会議は、あの!立教大の長嶋一茂氏が大洋とヤクルトから1位指名され、抽選でヤクルトが交渉権を獲得した年。

川島堅氏は、その長嶋一茂氏を上回る阪神近鉄、広島の3球団から1位指名を受け、抽選の結果、広島が交渉権を獲得したほど、当時はドラフトの目玉!超高校級投手でした。

長嶋一茂氏と同じ、南海と中日の2球団から1位指名を受けたのがPL学園立浪和義氏。

そして読売ジャイアンツはドラフト直前、王貞治監督の方針で投手が欲しいと長嶋一茂氏は回避。PL学園橋本清氏を1位指名。


ですから、同じ高校生でも立浪和義氏と橋本清氏のお二人より、当時は3球団1位指名の川島堅氏の方が評価は上でした。

が、残念ながら広島に入団した川島堅氏、コーチにフォーム改造だなんだいじられ、怪我に泣かされプロでは1勝しかできず、僅か4年で現役引退。

片や帝京の芝草宇宙氏は、日本ハムにドラフト6位指名され入団。プロ通算14年で46勝56敗17Sと、それなりの実績を残しています。

ですから川島堅氏も、もし抽選で阪神か?近鉄に入ってたら、人生変わってたかもしれないですねー。広島には広島の育成方法があったのでしょうが。

芝草宇宙氏は、2020年より帝京長岡の野球部監督に就任。2022年には新潟大会決勝で、延長11回、日大文理に延長11回、1対2でサヨナラ負けし惜しくも甲子園出場を逃しています。

川島堅氏は引退後、柔道整復師の資格を取得、現在は東京都小平市の一橋整骨院で院長を務めており、お二人ともに素晴らしい第二の人生です♪