田村正和氏主演の「ラストラブ」で感じた、日本人のジャズ観(笑)!

 


2007年公開の邦画「ラストラブ」。田村正和氏が主演ですが、正直、リアルタイムこの映画が上映されてたのを、私は知らなかった。 

原作は、携帯小説だとか何だとか。全然このへんも爺につき、わからない。

で、物語は、ラブコメのおっさん版、おっさんのポエムとメルヘンて感じかなー。 

いや、田村正和氏、撮影当時60歳超えてたから、おっさんじゃなく、爺さんの物語ですね。

ヒロインの伊東美咲さんは、当時30歳ぐらいか。年の差30数歳。

ドリフの加藤茶氏が45歳差の結婚だし、加藤茶氏の陰に隠れて目立たないけど、仲本工事氏も27歳年下の女性と三度目の結婚してるから、ないとも言えない年齢差ですが普通はないでしょうねー。

だから映画なわけですけど。

まぁ〜ジャズマン。ジャズマンじゃないと、この手の物語はカッコがつかない。

若い頃、決して商業的には成功しなかった老いたロッカーや、Jポップ歌手じゃ、あんまり哀愁漂わないから。

そもそもオープニングのニューヨークが、 ロッカーやJポップ歌手じゃ似合わないし、Jポップは日本語だからニューヨークは無理。

いや、現地の日本人集めてやるなら可能だけど、それじゃー映画として、あまりカッコ良くない。

ニューヨークにバードランドにジャズ。

そしてジャズをやめ、日本に戻って旅行代理店勤務。うーん、バブルっぽい、トレンディードラマっぽい、絶妙な組み合わせですねー。広告代理店勤務じゃないだけ、マシか(笑)。



で、日本の住まいは横浜。

東京の三多摩地区とか下町、千葉、埼玉にもジャズマン、ミュージシャン沢山住んでるけど、やっぱり横浜じゃないと、カッコつかないからね(笑)。

そして思ったのは、、、

原作者も映画製作関係者も、きっとみんな大のJポップファンで、若い頃トレンディードラマとか大好きだったんだろうなー。でも、ジャズファンは一人もいないんだろうなーと感じた、この軽さ! 

私は大好きです(笑)。

でも、普通の一般的な人達にとってのジャズ、ジャズマンのイメージって、こうなんでしょうね。

だから、日本のコットンクラブの風景含め、「ラストラブ」は、全編テレビのバラエティ番組の再現フィルムみたいな映画ですけど、これで良いのです。

ニューヨーク、ジャズ、サックス、妻の死、横浜在住旅行代理店勤務、父子家庭、子犬、若い彼女との結ばれそうで悲恋な結末。

そして悲しい公園での死。

で!、泣かせるエンディングシーンで流れるのはジャズじゃなく、Jポップの絢香さん。全て!これで良いのです(笑)。

ジャズ好きな方は、「ラストラブ」を、ジャズ、ジャズマンの映画と思って観てはいけないです。ジャズ、ジャズマンはファッショナブルな設定の、これはその昔のトレンディドラマの映画版ですから。