今ではどうってこたーない、あたり前の編成ですが、イギリスのフュージョングループ「シャカタク」が日本でもブレイクした1980年代前半、女性シンガー二人入ったフュージョンバンドは相当!珍しかった。
まぁ〜こちらも今はどうってこたーないし、今は若い女性がもの凄く上手くてグルーヴィングな演奏聴かせてくれますし、男勝りなんて言葉も死語なほど、女性プレイヤー・シンガーが普通に活躍してます。
が、まだ1980年前後って、クラシックは別にしジャンル問わずバンドって、けっこうマッチョな世界。ヘビーメタルやパンク、プログレは勿論、バンドメンバーは男ばっかりはごく普通で標準な光景でした。
で、、、
イギリスでシャカタクがデビューした頃は、アメリカで女性シンガーをフロントにした「シック」がバカ売れしていたので、私は「シャカタク」は「シック」の影響をかなり受けたバンドと勝手に思ってます。
イギリスのシャカタクは、アメリカのディスコブームに影響を受けていたと思うよね〜
日本の場合、イギリスと違い1970年代後半、レコード会社や評論家が騒いでたほどパンクなんて実は一般には流行っておらず、ニューミュージックと称されたものやディスコ、ハードロックが流行ってました。
パンクが日本で流行ったのは1980年代になって、「新宿ロフト」からのブレイクと私は記憶してますが、既にイギリスでパンクは1980年代には廃れていたような。
イギリスはニューウェイヴシーンから花開いた、お洒落でファッショナブルなニューロマンチックなるムーブメントが炸裂してました。
2020年現在、還暦前後で若い頃洋楽好きだった方なら懐かしい、1980年代前半の洋楽テレビ番組「ベストヒットUSA」。
USAと謳ってるわりにイギリスのカルチャークラブや、オーストラリアのメンアットワーク等も人気だったのは、今の古の洋楽好きだった爺さん婆さんなら記憶にあると思います。
シャカタクがデビューした頃、シャカタクの本国イギリスは、ニューロマンチックブームの真っ盛り!
日本でも大ヒットしたシャカタクの「ナイトバーズ」のPVは、正に!そんな時代背景を思い出させてくれると、今さらながらつくづく思います。
シャカタクデビューの頃のイギリスは、ニューロマンチックの時代だった!
当時のフュージョンブームは基本、インストが主流。
今では考えられないほど、ギタリストが特に!注目を集めてた時代で、ギタリスト含めバンドメンバーがどれだけのバカテクを披露してくれるか?
そのへんは当時のヘビーメタル、プログレファンに通じるファン心理があったわけで、稀に歌入りの曲もヒットしましたが、それらも主に男性ボーカル。
女性ボーカルのヒットはディスコヒットやポップス(ロック?)ではあれど、フュージョンの世界では稀でした。
だ・か・ら!、、、
フュージョンバンドと謳われていたのに、ライブは別にして長い楽器ソロもなく、コンパクトに楽曲をまとめ、二人のお洒落な女性シンガーが歌いハモり踊シャカタク。
相当!当時では珍しいフュージョンバンドだったと思います。
なので、シャカタクは基本16ビートなので、当時のディスコフリークやサーファー、所謂シティボーイ&ガールには圧倒的に支持されましたが、うるさ型のクロスオーバー・フュージョンファン、、、
そしてヘビーメタル、パンク、プログレファンの野郎どもには、無茶苦茶!揶揄中傷されてました。そういう若い男って、確実に童貞こじらせてたから不愉快だったのでしょう(笑)。
シャカタクは、フュージョンに興味のない若者達にも日本でウケた!
ちなみにシャカタクって、私が初来日を観に行った時はツイン女性ボーカルだったのですが、日本でもブレイクしたあと、シンガーは一人になってます。
このへん、バンドですからねー、色々あったのでしょう(笑)。
というわけで、まぁー今は、この手のサウンドはスーパーのBGMになってしまってますが(笑)、、、
やっぱりシャカタクは、私はバブルに向かって一直線の良い時代を思い出させてくれる(バブルは良い時代ではなかったと思うので)、思い出深い時代の変革期を感じたバンドでしたねー。