バルセロナ五輪前は、千葉すずさんがマスメディアの目玉だったんだけどね〜

1992年のバルセロナ五輪での、想い出に残る女性アスリートといえば、多くの人はマラソン銀メダリストの有森裕子さんと200m平泳ぎで金メダルを獲得した岩崎恭子さんではないでしょうかね〜?

 が、しかし大会前のマスメディアの注目度は、中学生の岩崎恭子さんは0。

有森裕子さんもしかりで、彼女は山下佐知子さん、小鴨由美さんに次ぐ3番手の選手で、選考に関しては一悶着あったのは年配の方なら記憶にあるでしょう。

五輪前は、そういうわけで選考に関しては取り上げられても、ほぼ!有森裕子さんをマスメディアがメダル候補と追う事はなかったです。

というわけで、大会前のマスメディアの注目は、特に!女子水泳に関しては自由型のでメダル期待の千葉すずさん一本被り!TOYOTAの五輪応援CMにも出演していました。

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当時17歳の千葉すずさんは国内大会は無敵。前年の世界水泳選手権でも400m自由形で見事!銅メダル。パンパシフック水泳選手権でも200m自由形と400m自由形で銅メダル!

更に千葉すずさんは笑顔の可愛い、ルックスも華のある若き女性でしたので、もーうマスメディアが放っておくわけもなく大会前はもてはやされまくっていました。

実際にバルセロナ五輪でも、千葉すずさんは200m自由形は熾烈な3位争いの末の僅差の6位、400m自由形も8位、メドレーリレーも7位と3種目も入賞と、メダルに届かなかったとはいえ大健闘!

が、しかし、全くの無名だった岩崎恭子さんが200m平泳ぎで、残り10mで逆転の感動的な金メダルを獲得したことで、マスメディアは手のひらを返して一気に!岩崎恭子さん一色!

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岩崎恭子さんもメドレーリレーでも、千葉すずさんと共に7位入賞しましたが、それが話題になる事もなかったので、かつて千葉すずさんの発言で物議をかもしましたが、日本人は「メダルキチガイ」なのかもしれないですね。

女子マラソンも銀メダルの有森裕子さんは記憶にあっても、4位入賞の山下佐知子さんを思い出す人は親族と友人知人、そして陸上関係者ぐらいでしょう。

今や男子も女子も日本のマラソンは衰退しているので、銀メダルと4位入賞が如何に凄いことなのか?今ならわかると思いますが、山下佐知子さんが当時、マスメディアに取り上げられるという事は殆どなかったです。

シドニー五輪の女子マラソンも、高橋尚子さんの金メダルは素晴らしかったですが、山口衛里さんの7位入賞もしかり。

アテネ五輪野口みずきさんの日本人連続金メダルは快挙でしたが、5位の土佐礼子さん、7位の坂本直子さんの3人全員入賞の快挙も、殆ど語られません。
 
男子マラソンの中山竹道氏もソウルとバルセロナで、二大会連続4位入賞でしたが、マラソンファン以外、中山竹道氏を想い出に語る人は殆どいないです。もしこれが連続銅メダルだったらどうでしょうね。
 
やはり日本人にとって、金・銀・銅の3着までのメダルと入賞では記憶に差があるようです。