1968年 全日本VSカージナル戦 3対0で全日本完封勝利!

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1968年

10月25日 セントルイス・カージナルス 9 - 8 読売ジャイアンツ 

10月26日 セントルイス・カージナルス 2 - 3 読売ジャイアンツ 

10月27日 セントルイス・カージナルス 0 - 6 全日本  

10月29日 セントルイス・カージナルス 6 - 3 読売ジャイアンツ

10月30日 セントルイス・カージナルス 8 - 1 読売ジャイアンツ


11月1日 セントルイス・カージナルス 7 - 1 南海・巨人連合

11月2日 セントルイス・カージナルス 2 - 1 阪急・巨人連合

11月3日 セントルイス・カージナルス 0 - 3 全日本

11月5日 セントルイス・カージナルス 9 - 7 読売ジャイアンツ

11月7日 セントルイス・カージナルス 8 - 1 読売ジャイアンツ


11月9日 セントルイス・カージナルス 13 - 10 全日本

11月10日 セントルイス・カージナルス 4 - 3 読売ジャイアンツ

11月12日 セントルイス・カージナルス 5 - 3 広島・巨人連合

11月13日 セントルイス・カージナルス 7 - 5 読売ジャイアンツ

11月16日 セントルイス・カージナルス 5 - 6 西鉄・巨人連合


11月17日 セントルイス・カージナルス 0 - 2 読売ジャイアンツ

11月19日 セントルイス・カージナルス 3 - 2 中日・巨人連合

11月20日 セントルイス・カージナルス 16 - 9 読売ジャイアンツ

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1968年、漫画「巨人の星」でオズマが登場した日米親善野球。来日したセントルイス・カージナルスは18試合を戦い13勝5敗。

まぁ〜アメリカのチームは観光も兼ねた家族連れで来日する親善野球ですので、カージナルスも最初は日本を舐めて呑気に構えてたのでしょう。

打撃戦の初戦!読売ジャイアン戦を1点差で勝ちましたが、その後は何と!同じく読売ジャイアンツと全日本に2連敗。流石にこれは不味いとカージナルスも思ったのか、残りの15戦は12勝3敗と圧勝。

そんなカージナルスが本気を出したであろう試合の中で、日本にとって圧巻だったのが第八戦、甲子園球場で行われた全日本戦。

この年のシーズン25勝、401奪三振の快記録を達成した高卒2年目の阪神タイガースの若きエース!江夏豊投手が6回を投げて1安打無失点8奪三振の快投を演じました。


2番手の第一号日本人大リーガーで有名な村上雅則投手も1安打無失点で、なんと!カージナルス打線を2安打シャットアウト勝ち。

江夏豊投手は村上雅則投手と共に、十分にアメリカで通用するだろうと子供心に思ったナイスピッチングでした。

そんな江夏豊投手は第三戦の6対0で勝った全日本でも(これでカージナルスに火がついたのかも?)、先発のこの年31勝をあげた(2022年現在、最後の30勝投手)皆川睦男投手に続いて2番手で3回から登板。

3回を投げ7奪三振(被3安打)無失点と、江夏豊投手は2試合通算で9回を投げ15奪三振無失点を記録しており、全日本はこの試合も皆川・江夏、同じく阪神タイガース村山実投手、東京オリオンズの成田文男投手で完封リレーしています。

とはいえ流石に誇り高き大リーガー、全日本に2試合連続完封負けは屈辱。

最後の全日本戦は、近鉄バファローズの鈴木啓示投手、東映フライヤーズの森安敏明投手、2試合目の村上雅則投手、大洋ホエールズの森中千香良投手を打ち崩しは13対10と打ち勝っております。

ちなみにセントルイス・カージナルスは同年のワールドシリーズで、デトロイト・タイガースに3勝1敗と優勝に大手をかけた後3連敗し優勝を逃しましたが、ナショナリーグの2年連続チームで、前年のワールドシリーズ優勝チーム。

当時のMLBの頂点にいたチームだったと言っても良いでしょう。