読売ジャイアンツV9の対戦相手は南海ホークス!

山内新一投手20勝8敗、西岡三四郎投手12勝8敗、江本孟紀投手12勝14敗、佐藤道郎投手11勝12敗。

4人の二桁勝利投手が南海ホークスにはおりましたが、監督兼選手の野村克也氏は日本シリーズ第一戦の先発は20勝投手の山内新一投手ではなく江本孟紀投手。

読売ジャイアンツの先発は、予想通りシーズン23勝13敗、チームの勝ち頭の高橋一三投手。

8回表まで読売ジャイアンツが3対1でリードしていましたが、8回裏に南海ホークス打線が高橋一三投手を攻略し4対3で逆転。江本孟紀投手は完投勝利を飾っています。

第二戦の南海ホークスの先発はチームの勝ち頭の山内新一投手。読売ジャイアンツは、この年が野球人生唯一の二桁勝利だった18勝9敗の倉田誠投手。

両投手共に6回まで投げ降板し、試合は2対2のまま延長戦に突入し、ジャイアンツのリリーフは堀内恒夫投手、ホークスのリリーフは佐藤道郎投手の豪華リレーになりました。


しかし佐藤道郎投手の熱闘及ばず延長11回、ピッチャーの堀内恒夫氏が決勝タイムリーを放ちジャイアンツが1点を取り3対2で勝ち、堀内恒夫氏の素晴らしいロングリリーフにて、これでジャイアンツ1勝1敗。 

実はこの年のシーズンは、エース!堀内恒夫投手は不調で、昨年の26勝9敗から12勝17敗と大きく数字を落としていたので、日本シリーズも不安視されており、このリリーフも川上哲治監督は一か八か、大試合に強い、場慣れしてる堀内恒夫投手に賭けた起用だったと思われます。

第三戦のホークスの先発は、シーズン12勝の西岡三四郎投手と思いきや、意表をついてシーズン7勝7敗の松原明夫投手。

読売ジャイアンツは中1日で絶好調とベンチは判断したのでしょう。堀内恒夫投手が先発し、見事に8対2の完投勝利。松原明夫投手は5回3失点でノックアウトでした。

ちなみにこのシリーズ、長嶋茂雄氏がシーズン後半の阪神タイガース戦で指を怪我したので欠場しているので(富田勝氏がサード)、エース!堀内恒夫氏のシーズンでの不調を払拭する、この第二戦のロングリリーフ勝利、第三戦の完投勝利のナイスピッチングにジャイアンツファンは乱舞したものでした。

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ジャイアンツ2勝1敗で迎えた第四戦は、初戦に続いて江本孟紀投手と高橋一三投手の先発でしたが、江本孟紀投手が2回4失点でノックアウト。高橋一三投手が6対2の完投勝ち。


王手をかけられ後がないホークスは、リリーフ登板はありましたが、ここで西岡三四郎投手の先発でしたが2回ノックアウト。

ジャイアンツの先発の倉田誠投手が6回3/2を投げ、ここでこのシリーズ絶好調の堀内恒夫投手が好リリーフで5対1とジャイアンツが勝ち、1敗の後4連勝で9連覇を達成しています。

MVPは3試合に登板し2勝、防御率0.91の堀内恒夫投手でしたが、打っても第二戦の延長決勝タイムリーと、第三戦では2ホーマーの二刀流の大活躍でしたから、これは当然の受賞だったでしょう。

ちなみに読売ジャイアンツ日本シリーズ9連覇で、パリーグ優勝チームの1勝のみは、これでロッテ・阪急・阪急・南海と4年連続5回目で、ホークスはV1に続き2度目。

2勝したのはV2時の南海と、V2~4の阪急の3回で、V9ジャイアンツは1度も王手をかけられた事がない、圧勝のV9だったと言えます。


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