日本公開は1988年のフランス・イタリア合作映画、「蒼い衝動」。
原作の「若きドン・ジュアンの冒険」(Les exploits d'un jeune Don Juan)は、ギヨーム・アポリネールが執筆し、1911年に匿名で出版した性愛文学作品だとか。
かなり古い作品ですねー。
まぁ〜フランスが舞台ですが、イタリアとの合作だけあり、イタリア映画伝統の!エロチックコメディって感じでしょうか。
バカバカし一っちゃー、バカバカしいんですけど、全体にエレガントなのが良いです。
1914年、16歳のロジェは、学校の寮生活を離れフランスの田園地方にある広大な屋敷に住む家族の元に戻ってくるとところから、話は始まります。
主人公は、フランスのお坊っちゃまくんです!
色気づいてるロジェに、屋敷に住む家族や働く使用人、みーんな助平!庭でも室内でも、そこら中でやりまくり。
堅物っぽい躾に厳しいママも、パパとの夜はってなほど、みーんな助平の巣窟の、夢のような素晴らしい邸宅(笑)。
そして第一次世界大戦が勃発、父や村の男たちが、みーんな出征(ここが原作と違うようです。原作は第一次世界大戦前の作品なので)。
ロジェは、ここぞとばかりに屋敷に残された、屋敷で働く年上の女たちと次々に関係を持つという、男の子にとって夢の世界!地上の楽園(笑)。
でも、コメディですからしょうがないですが、この映画「女同士の嫉妬」がまるでない。
女だらけの邸宅に男一人で、そこに女の嫉妬が絡んでくると、古のクリント・イーストウッド主演の「白い肌の異常な夜」になって、最後は怖い物語になっちゃうから、、、
これで良いのでしょう。
「蒼い衝動」はコメディだから。
そして「蒼い衝動」に出てくる女の人は、み〜んな良い人!
だから、こんな話は絶対!ありえないですから(笑)、映画って素敵だなーと、ファンタジーだなーと思うわけです。
大人になったヴィルジニー・ルドワイヤンは、有名なところで、2000年のアメリカ映画、レオナルド・ディカプリオ主演の「ビーチ」 に出演してました。
というわけで「蒼い衝動」、なかなか出演女優も見所あります。
ぼかしもしっかり入ってますし(笑)、今のエロAVの描写に比べたら、屁みたいなH描写です(笑えるところも、多々あります)。
ですので、私的には女性でも楽しめるエロチックコメディだと思います。