日本女子マラソン、歴代オリンピック成績



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1984年 ロサンゼルス
19位 佐々木七恵
棄権 増田明美

1988年 ソウル
25位 浅井えり子
28位 荒木久美
29位 宮原美佐子

1992年 バルセロナ

2位 有森裕子
4位 山下佐知子
29位 小鴨由水

1996年 アトランタ
3位 有森裕子
12位 真木和
17位 浅利純子

2000年 シドニー
1位 高橋尚子
7位 山口衛里
15位 市橋有里

2004年 アテネ
1位 野口みずき
5位 土佐礼子
7位 坂本直子

2008年 北京
13位 中村友梨香
棄権 土佐礼子
欠場 野口みずき

2012年 ロンドン
16位 木崎良子
19位 尾崎好美
79位 重友梨佐

2016年 リオデジャネイロ
14位 福士加代子
19位 田中智美
46位 伊藤舞

2021年 東京
8位 一山麻緒
19位 鈴木亜由子
33位 前田穂南

2024年 パリ
6位 鈴木優花
51位 一山麻緒
欠場 前田穂南




女子マラソンがオリンピックに正式種目になったのは、1984年のロサンゼルスからで、日本勢は最初から、佐々木七恵さんと増田明美さんが参加しています。

増田明美さんと言えば、今やマラソンの解説者としてお馴染みですが、初マラソンが当時の日本最高記録で、男子の瀬古利彦氏ほどではないにしても、ロサンゼルスでの期待の女子ランナーでした。

が、しかし、増田明美さんは16キロ地点で途中棄権してしまい、35キロ地点で『よもや!』のトップグループから遅れ14位に終わった瀬古俊彦氏と共に、帰国後は随分と叩かれたと記憶しております。

一方、日本女子マラソンの第一人者!佐々木七恵さんは19位と、流石の完走でした。

ちなみに、3選手目の候補だった浅井えり子さんは、お二人とは力の差があるという陸連の判断で選ばれませんでしたが、次のソウルでは荒木久美さん、宮原美佐子さんに続く3選手目で選出。

が、浅井りえ子さん含め、残念ながら3選手共にロサンゼルスの佐々木七恵さんの順位を越えられず、失礼ながら当時は日本女子マラソンの結果は、さして話題にもならなかったと記憶しております。

一方、男子はロサンゼルスで宗猛氏の4位入賞に続き、ソウルでも中山竹通氏が4位入賞と健闘しましたし、ソウルでも9位と入賞を逃した瀬古利彦氏含め、当時の彼らの自己ベストタイムは世界水準でした。



そんなオリンピックで『人気・話題』の男子マラソンに、女子マラソンが並んだのが!バルセロナでの有森裕子さんの激走!

結果、有森裕子さんと8秒差の金メダルを獲得したロシアのワレンティナ・エゴロワとの、競技場に戻る直前までの二人のデットヒートは、テレビの前の多くの日本人は感動したでしょう。

とはいえ有森裕子さんは、国際大会で初のメダルを獲得した(銀)山下佐知子さん、当時の初マラソン世界最高記録で走った小鴨由水さんに次ぐ三番手選出で、松野明美さんと最後まで選出を争っていました。

まぁ〜多くの日本人は、メダリストは印象・記憶に残りますが入賞はそれほどでもないので、4位入賞の山下佐知子さんを語る人は関係各位以外、殆どおりませんが、こちらもご立派でした!

というわけで、バルセロナでは女子が二人入賞し、男子も森下広一氏が銀メダル、中山竹通氏もソウルに続いて4位、谷口浩美氏も8位入賞と、3選手全員入賞の快挙!男女共に素晴らしかったですね〜。



で、有森裕子さんが国民的人気者に更に!なったのが、次のアトランタでの堂々の銅メダル。2大会連続のメダル獲得は、『日本女子マラソン有森裕子あり!』を完全に印象ずけました。

レースは優勝したエチオピアのファッツマ・ロバが中盤から飛び出し、そのまま大差をつけて逃げ切ったわけですが、有森裕子さんも2位集団から抜け出し2位を独走。

が、しかし、前回の金メダリストのロシアのワレンティナ・エゴロワが有森裕子さんに追いつき、35キロ手前で抜かれると、スタジアムに戻った時には4位のランナーがすぐ後ろまで迫っての銅メダルでした。

とは言え男女ともに、日本人ランナーがオリンピックで2大会連続メダル獲得は今の今までないので(2024年現在)、今も有森裕子さんは日本マラソン界のレジェンドとして、よく登場されてますね。



そして、次のシドニーで遂に!高橋尚子さんが金メダルを獲得。やや悲壮感が漂っていた有森裕子さんと違い、レース後もやたらと明るい高橋尚子さんは、それまでの日本のアスリートにはないタイプでした。

更には、バルセロナでの山下佐知子さんの4位入賞に続いて、シドニーでも山口衛里さんが7位入賞。

レースは18キロ過ぎあたりで飛び出した高橋尚子さんを、こちらも日本の市橋有里さんが追う素晴らしい展開でしたが、ここから山口衛里さんが遅れ、一時は20位前後まで後退。

 

が、そんな山口衛里さんが8番目にスタジアムに戻ってきて、更にもう一人スタジアムで抜いた時は、私的にはその追い上げぶりに感動したものでした。

 

ちなみに4位は、日本の仙台育英に交換留学生でやってきて、全国高校駅伝で日本でもお馴染みだったケニアエスタ・ワンジロ。



そして、アテネでは野口みずきさんが、なんと連続金メダル獲得!

 

優勝候補のイギリスのポーラ・ラドクリフも、当時の世界記録保持者のケニアのキャサリン・ヌべレバも、25キロ過ぎからスパートした野口みずきさんについていけず、テレビの前の多くの日本人は狂喜乱舞だったと思います。

まさに!日本女子マラソン界最高潮の時で、土佐礼子さんも5位、坂本直子さんも7位と3選手全員が入賞の快挙をおさめたオリンピックでした。

が、日本の女子マラソンが強かったのはここまでで、この後は3大会連続入賞なし。世界レベルとのタイムは開くばかり。

まぁ〜男子もバルセロナでの森下広一氏の銀、中山竹通氏の4位、谷口浩美氏の8位と、3選手全員入賞以来、メダル獲得はありませんが、アテネでは油谷繁氏が5位、諏訪利成氏が6位と二人入賞。

ロンドンでも中本健太郎氏が6位入賞と、なかなかの踏ん張りを見せていましたが、女子は入賞から遠ざかっており、東京での一山麻緒さんの8位入賞は4大会ぶりでした。

そして2024年のパリでは、24才の鈴木優花さんも6位入賞で、日本女子マラソン久々の!2大会連続の入賞!2028年のロサンゼルスでは、大いに!メダルを期待したいと思います。