王貞治氏、斎藤佑樹氏、荒木大輔氏以外の早実野球部OBたち!


 



2024年夏、打撃のチームの早実が、鶴岡東の櫻井椿稀投手のナイスピッチングの前に音無しの9回零封。

まぁ〜打線は水ものと昔から言われますが、櫻井椿稀投手は優勝候補の大阪桐蔭に完封勝利した小松大谷の西川大智投手に通じる、豪速球で押さえ込むわけではない、実に上手いピッチングでした。

とはいえ、西東京都大会は5試合投げ22失点、一回戦の鳴門渦潮も7回4失点と、相当!打たれている早実の2年生投手、中村心大投手も「あんた誰?」と驚くような力投で、これまた鶴岡東を零封。

延長タイブレイクの果て、早実は10回裏にさよなら勝ちし、9年振りの夏の甲子園ベスト16入りしました。

というわけで、早実のOBと言うと春の選抜優勝投手だった王貞治氏、夏の優勝投手だった斎藤佑樹氏。そして夏準優勝の荒木大輔氏のお三方の名前が、まーず出ます。

まぁ〜早実は、春の選抜21回、夏の選手権30回出場を誇る(2024年現在)早実は名門校ですが、春夏優勝は上記の1回ずつ。選抜の準優勝は1924年の1回、夏の選手権準優勝も1980年と1925年の2回だけ。

というわけで早実は、同じ名門でも中京や広島商、昨今では大阪桐蔭のように春夏何度も優勝している、何度も決勝戦を戦っている学校ではないぶん、やはり早実と言えば!この3人の名前が出るのでしょう。

でも、プロでの成績は王貞治氏は別格にしても、斎藤佑樹氏、荒木大輔氏より活躍してる早実OBはいるので、ちょいとここではその方々を紹介したいと思います。

王貞治氏の次に早実OBでプロで成績を残しているのは、王貞治氏の3学年上の先輩になる、東京オリオンズ等で大活躍した榎本喜八

榎本喜八氏は「安打製造機」と謳われた首位打者2回のスラッガーで、プロ通算2314安打、通算打率.298。246本塁打、979打点の素晴らしい成績を残しています。

 

同じく東京オリオンズの正捕手を長年つとめあげた醍醐猛夫氏は、王貞治氏が1年の時の3年生で、プロ通算1132安打、通算打率.234、81本塁打、472打点の成績でした。

醍醐猛夫氏と同級生だったのが、国鉄スワローズサンケイアトムズ等で活躍した徳武定祐で、プロ通算903本、通算打率.259,、91本塁打、296打点の成績を残し、娘さんが郷ひろみ氏と結婚してます。

で、早実OBのピッチャーでプロ通算最高勝利数を残しているのが荒木大輔氏の控え投手だった石井丈裕で、西武ライオンズ等でのプロ通算は、68勝52敗10S。防御率3,31。

石井丈裕氏は最多勝利、最優秀防御率、最高勝率を各々一回受賞しており、他にも沢村栄治賞、最優勝選手、そして日本シリーズでのMVPも獲得しております。



醍醐猛夫氏同様、長年ヤクルトアトムズ→スワローズの正捕手として活躍した1947年生まれの大矢明彦は、春夏甲子園出場はありませんでしたが、プロ通算1144安打、通算打率.245、93塁打、479打点。

早実OBでプロ野球で監督を経験しているのは、王貞治氏と大矢明彦氏だけです。

大矢明彦氏の同級生に荒川尭がおり、悲運の名選手だった荒川尭氏はドラフトで一悶着あった結果ヤクルトアトムズに入団しましたが、所謂『荒川事件』で暴漢からうけた暴行の後遺症に悩まされました。

結局、早稲田大学進学後、打率.336、19本塁打、43打点の成績を残した荒川尭氏でしたが、プロ生活は5年で終わってしまい、プロ通算195安打、通算打率.253、34本塁打、98打点でした。



大矢明彦氏、荒川尭氏の1学年下に、近鉄バファローズ等で活躍した石渡茂がおります。

石渡茂氏も春夏甲子園出場はありませんし、関西のチームで活躍していたので、なんとなーく早実OBイメージが薄いですが、オールドファンには『江夏の21球』の最後のバッターで有名な選手でしたね〜。

そんな石渡茂氏のプロ通算は800安打、通算打率.249、53本塁打、280打点。

こちらも甲子園出場はありませんでしたが、プロで『いぶし銀』の活躍をしたのが、中日ドラゴンズ等で活躍した1954年生まれの田之倉利男氏で、プロ通算317安打、通算打率.237、50本塁打、152打点でした。

また、中日ドラゴンズと言えばプロは中日一筋、1960年生まれで春夏4回甲子園出場の川又米利で、プロ通算771安打、通算打率.266、74本塁打、364打点。



最後になりますが、2024年現在、有名な日本ハムファイターズの1999年生まれの清宮幸太郎、1学年下で清宮幸太郎氏とクリーンナップを打っていた、ソフトバンクホークス野村大樹氏のお二人。

甲子園で活躍したお二人でしたが、一軍で活躍してるとはいえ、数字的になかなかプロの壁は厚いようですね〜。まだお若いので更なる飛躍を期待したいと思います。