都立高校が春夏甲子園に出場したのは5回、4校!(2023年現在)


 



甲子園を目指す私学の野球強豪校ひしめく東京で、2023年現在、春夏通じて都立高校は5回甲子園に出場しています。

直近では2014年の春の選抜の『21世紀枠』で選抜された、品川区にある都立小山台。前年の秋季東京大会でベスト8進出が評価されたようですが、結果は一回戦で準優勝した大阪の履正社に0対11で敗退。

とはいえ、夏の大会も都立小山台は1回戦から登場でしたが、5回戦まで見事に勝ち上がり東東京大会準々決勝進出。なので決して弱いチームではなかったと言えます。

が、やはり準々決勝で全国レベル、春夏甲子園優勝経験のある私学の雄!帝京に0対10で敗退。

勝った帝京は選抜東京代表の関東一にも4対12で勝ちましたが、決勝で二松学舎に4対5で敗れ甲子園出場を逸しており、東西共に甲子園を狙う私学がひしめく東京都大会は、準々決勝以降は毎年熾烈です。

スクリーンショット 2024-02-20 12.00.24


というわけで、東西夏の大会と違い秋の東京都大会を制した(或いは準優勝)都立高はないので、選抜甲子園出場校はこの都立小山台の『21世紀枠』の1回だけ。

 

一方夏の直近は、2003年の大田区にある都立雪谷。もう20年以上も前の話になってしまいました。


そんな都立雪谷もノーシードで2回戦から登場し、あれよあれよで東東京大会を勝ち上がったチーム。

決勝の二松学舎戦は8回を終わり0対0。9回表に都立雪谷が一挙5点を奪い5対0で二松学舎をくだし甲子園初出場を決めました。

が、都立雪谷の甲子園での全国大会一回戦も、春夏優勝経験ある大阪の野球強豪校!PL学園に1対13で敗れています。



そして都立高では唯一!二度夏の甲子園に出場しているのが、2001年と1999年に東東京大会を制した、江東区にある都立城東。

都立城東が初出場を決めた1999年は、3回戦からの登場で6回勝って優勝しており、準決勝では8対7であの!早実を1点差でくだし、決勝で駒大高を3対0の完封して初の甲子園出場を決めました。

更にその2年後の2001年にも、都立城東は1回戦から勝ち上がり、甲子園準優勝経験ある二松学舎と関東一、甲子園優勝経験のある岩倉等の強豪校をやぶり、8回勝って二度目の甲子園出場を決めています。

しかし都立城東も甲子園では、1999年は一回戦で和歌山の強豪校!智弁和歌山に2対5、2001年も一回戦で佐賀の神崎に2対4で敗れており、都立高校にとって全国の壁は厚いと痛感いたします。

そして都立高校が初めて甲子園出場を決めた、1980年の西東京大会の国立市にある都立国立も、1回戦から8試合戦い甲子園出場を決めています(準々決勝の佼成学園戦は、引き分け再試合で2試合)。

準決勝では甲子園で準優勝経験ある堀越を2対0、決勝の駒大高も2対0の連続シャットアウトで、当時は都立高校で初めて都立国立は甲子園出場を決めています(東東京代表が、1年生の荒木大輔投手の早実)。

スクリーンショット 2024-02-20 12.05.34


その都立国立も、1回戦で優勝候補で、春夏甲子園優勝経験ある和歌山の箕島に0対5で敗れており、2023年現在、都立高校は春夏共にまだ甲子園で勝利をあげたことはありません。

しかし、それを言っちゃーお終いよですが、私学の野球強豪校は学校を挙げ野球部のバックアップをしてますので、中学生どころか小学生から有望選手は青田刈り状態なのは有名な話です。

 

普通、地元の高校以外、よほどの進学校でない限り、他県の高校など名前すら知らないわけですが、甲子園に出場するとNHKが全試合放映し新聞も毎試合デカデカと試合結果を報じます。

 

ですから、高校野球進学校でもない地方の学校の名前を知る人はとても多いわけで、私学にとって高校野球ほど名前を売れるそれは他にないと言えます。

なので、OBの伝手含め特待生枠や、卒業後の有名大学への進学枠、一流企業就職の社会人枠など、それぞれ高校別に特色があると思いますが、あの手この手で越境入学含め有望選手の青田刈りは熾烈!

スクリーンショット 2024-02-20 12.00.31

都立高校の野球部の子たちは、その青田刈りに引っ掛からなかった野球好きな子か?親子ともどもそういうシステムが嫌な家庭の子なわけで、都立高校の野球部は夕方からの普通のクラブ活動です。

だから私学の、他県から越境入学してる子も含め、東京の朝から晩まで野球漬けの野球エリート=特待生達は、そんな都立高校に意地でも負けるわけにはいかない。

 

でも、そんな私学の雄の子達が、普通のクラブ活動の都立高校の野球自慢の子達に負けることもあるから、高校野球は本当に面白い。

最後になりますが、都立国立に決勝で敗れた駒大高は、1995年まで西東京枠で出場しており、1996年から東東京大会枠に移ってから、1999年には都立城東に決勝で敗れてます。

この年の選抜に駒大高は初出場していたので(2回戦敗退)、春夏連続出場を都立城東に拒まれた事になるので、駒大高ナインは悔しかったでしょうね〜。

ちなみに駒大高が夏の都大会で決勝進出したのは、2023年現在、この共に都立校にやぶれた二度だけです。