日本の誉れ!大谷翔平氏が活躍するMLBは2023年現在、カナダの1チーム含め30球団あります。
が、漫画「巨人の星」のオズマでお馴染みセントルイス・カージナルス来日時の1968年は、アメリカンリーグ、ナショナルリーグ各々10チームの20チームしかありませんでした。
結果、カージナルスが来日した1968年が、MLB20球団制の最後の年になり、1969年より球団が増え現在のようなシステムになっています。
というわけで1968年のワールドシリーズは、アメリカンリーグ10球団の優勝チームはデトロイト・タイガースで、ナショナルリーリーグ10球団の優勝チームが、オズマのセントルイス・カージナルス。
日米親善試合、当時のプライド高き大リーガー(と、当時は呼んでいた)にしたら観光旅行ついでの試合感覚だったでしょうが、カージナルスはナショナルリーグの覇者!
ワールドシリーズこそ先に3勝1敗で王手をかけながら、そこからタイガースに3連敗し優勝を逃しましたが、あの時のカージナルスのレギュラーは、錚々たる!大リーガーの中の大リーガーたちでした。
繰り返しますがワールドシリーズ優勝を逃したとはいえ、ナショナルリーグチャンピオンのカージナルスにとって、日本との親善野球など、相当!軽く考えての来日だったでしょう。
が、しかし、いきなり第一戦で22勝9敗、防御率1.12、268奪三振で最優秀防御率と最多奪三振を獲得したエースのボブ・ギブソンがナイスピッチングといかず、読売ジャイアンツ戦に9対8の辛勝。
第二戦に早くも同じ読売ジャイアンツ相手に、2対3のサヨナラ負けをくらい、更に!第三戦の全日本戦では日本の5人の投手に完封シャットアウト負け(0対6)。
ここまでカージナルスは、1勝2敗と負け越していました。
流石に旅行気分だったカージナルスも、誇り高い大リーガーですからこれはヤバいと思ったでしょう。第4~7戦は4連勝。
が、再び第8戦の全日本で、この前も打てなかった阪神の江夏豊投手と、南海ホークスの村上雅則投手に再び完封シャットアウトをくらい0対3で負け3敗目。
結果的にカージナルスは13勝5敗と、なんとか面目を保ちましたが、当時の若き江夏豊投手はナショナルリーグ優勝チームの大リーガー相手に、2勝を挙げました。
というわけで翌1969年から4球団が増え、両リーグ東地区、西地区の6球団の24球団制のMLBがスタート。
この流れでMLBの球団は増え続け、2023年現在は両リーグ東地区、中地区、西地区の各5球団、総勢30球団になっています。