手塚治虫先生の名作「W3」の、原作に忠実なラストのアニメリメイク希望!

 


漫画「W3」は、「少年マガジン」から「少年サンデー」に連載が変わったいわくつきの物語で、1965年6月6日から1966年6月27日まで、1年間に渡ってフジテレビ系で放送されたモノクロアニメでした。

戦争ばかりやってる人類の悪評は、宇宙の銀河連盟にも届き、銀河パトロールの3人を(W3)地球に1年間調査に行かせ、地球を残すか反陽子爆弾で消滅させるかを1年後に議会で決める。

「W3」は、少年にはショッキングだった地球消滅・人類滅亡の危機の、物騒な物語だったのです。

ちなみに私は、少年だったリアルタイムも爺さんになった今も、この「反陽子」というものが何なのか?わかってませんが(笑)、きっと地球が消滅するのですから、凄い爆弾なのでしょう。

結果、地球にやってきた3人の調査員はウサギ、カモ、馬に姿をかえ、後はすったもんだのエピソードてんこ盛りの、アニメでもそうなように痛快アクション漫画でした。

でも、ラストに近づくにつれ、少年はせつなくなりドキドキした、W3の調査で銀河連盟が出した結論は、やはり人類はろくなもんじゃないってことで地球消滅。


ところが、最初は人類に否定的だったW3=銀河パトロールの3人は、人類の真一やその関係者と接していくうちに、人類にシンパシーを感じ出していたので、この命令に背いて地球・人類を救っちゃう。

そして命令違反を犯したW3=銀河パトロールの3人は、銀河連盟の決議により記憶を失い流刑に処されるわけですが、W3の3人が流刑地に選んだのが地球。

ここからサイエンスフィクションなんて言葉も知らなかった子供は、何だか凄い物語だと感じたわけです。

タイムスリップして過去の地球に戻ったW3は、地球人の姿になり真一の関係者として再会。ここが最終回のキモで、誠に素晴らしい「お〜っ!そう繋げてきたか」と驚きました。

そしてW3は記憶が全くないし、真一も過去の真一ですからW3がいたことは知らないので、この全員の関係が極めて普通に、日常で馴染んでるのが素晴らしかったのです。

銀河連盟は人類に悪意しか持ってないので、W3を人間にする時に選んだ人類は適当なのに、この適当に選ばれた3人が、結局は真一とみんな繋がる人間という奇遇の演出。素敵でした〜♪

で、人間にしたつもりが銀河連盟は重大なミスを犯しており、W3にへそをつけるのを忘れてしまった。この辺の適当さが、銀河連盟の人類への悪意があらわれてて、これもグッド!

そして、へそがない同士のW3の二人の男が笑い合うオチが、とてもせつなくて良いのですよ。漫画で震えるほど感動した最終回は、「W3」が少年は初めてでした。

W3


というわけで、、、

W3の隊長、地球ではウサギになった女性型宇宙人のボッコ少佐の、「巨人の星」の明子姉ちゃんをやる前の白石冬美さんの声、マッチしていてとても好きでした〜♪

当時、実際の白石冬美さんの容姿ってまだ知らなかったし(笑)。

で、プッコ中尉はボッコ少佐に恋心を抱いており、このへん、この後1969年に描かれた「火の鳥」宇宙編の、宇宙飛行士同士のナナに思いを寄せる奇崎、そして猿田の元になってる気が私はします。

で、、、

実はその漫画とテレビ放映されたアニメのオチ、最終回は、どういう理由なのか?私にはわかりませんが、全く異なります(アニメはアニメで、わかりやすいオチで良かったですが)。

なので「W3」の漫画のラストの流れとオチは、未だにアニメ化されていない、漫画でしか読めないのです。

ちなみにこの「W3」放映中の1966年1月から、裏番組のTBSで「ウルトラQ」が放映開始され、私もそうでしたが、当時の少年は「ウルトラQ」に首ったけになり「W3」を見捨てちゃってるんです。

ですから週刊「少年サンデー」連載の「W3」の衝撃のラストは、無茶苦茶!印象に残ってるのですが、「W3」は再放送になって初めてラストが違う事を知った次第。リアルタイムはテレビで観てない。

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だから、そこは天下の!手塚修虫先生の作品ですから、そのうちいつか!漫画に忠実なアニメが作られるだろうと思っていたら、もう2023年。
 
私も浦島太郎の爺になっちゃった(笑)。

そこで投資好きのお金のある人、「W3」マニアの人、アニメ業界の人、是非!漫画版の「W3」を原作に忠実に、そしてカラーで(テレビ放映時は白黒でした)作ってくれないですかね〜?

今の若い人でも、受け入れられる名作!「W3」は、面白さだと思うのですけどね〜。駄目かしらね〜。