キャサリン・ロスが、1970年代前半、もの凄く日本でも人気がありましたが、やはり彼女の代表作はその前に公開された、「卒業」と「明日に向って撃て」でしょうねー。
サイモンとガーファンクルの「卒業」サウンドトラック、「明日に向かって撃て」のBJトーマスの「雨にぬれても」は、今もスタンダードとして、ジャンル問わず多くのミュージッシャンに好まれてます。
が、映画や音楽と違い、キャサリン・ロスは年々印象が薄くなってるような気がしますねー。
まぁ〜「明日に向って撃て」も、公開当時はポール・ニューマン、ロバート・レッドフォード、そして「卒業」で大人気になったキャサリン・ロスの、三大スター競演みたいな感じで売り出されました。
ところが観にいったら、キャサリン・ロスの登場シーンが思いの他少なかったですし、改めて「卒業」をレンタルビデオの時代になって見直したら、キャサリン・ロスの登場は中盤から。
前半から中盤にかけては、「卒業」はダスティ・ホフマンとアンバン・クロフトの物語だったんだな〜と再確認したり、キャサリン・ロスの見方が大人になってから私的にも変わったものでした。
まあ〜「卒業」で清純な女学生を演じた時、当時3才年をサバよんでたそうで、既にキャサリンロスは26~27才。しかも結婚離婚歴があり、映画撮影中は二度目のご主人がいた人妻(その後、離婚)。
そう思うと無垢で可憐なエレーンを演じたキャサリン・ロス、流石に女優さんですね〜。
ちなみにキャサリン・ロス演じたエレーンのママ、ミセスロビンソン役のアン・バンクロフトは彼女の9歳年上で、ベンを演じたダスティ・ホフマとは僅かに6歳違い。
そう考えると、年齢のわりに無垢な青年役のお二人は勿論、撮影当時30代半ばのアン・バンクロフトの、くたびれた中年女性役は秀逸だったな〜と、今更ながら驚きます。
今の若い人にはわかりずらいと思いますが、キャサリン・ロスは1970年代初頭から半ば頃まで、雑誌「スクリーン」の人気投票のトップ10の常連。
流石に当時の常勝!「小さな恋のメロディ」一本で爆発的人気になったトレイシー・ハイド、そしてオードリー・ヘプバーンには及びませんでしたが、オリビア・ハッセー共々キャサリン・ロスは人気でした。
で、キャサリン・ロスは「明日に向って撃て」の時出会った、撮影監督だったコンラッド・L・ホールと結婚しますがまた離婚(3度目)。
4度目は、2004年にニコール・キッドマン主演で「ステップフォード・ワイフ」としてリメイクされた「ステップフォードの妻たち」の撮影中、会社が雇った運転手と電撃結婚しました。
が、また離婚しており、なかなかキャサリン・ロスも「卒業」の純粋無垢なエレーンと違い、ハリウッド的な女優さんだったようです(笑)。