ジョン・F・ケネディにマリリン・モンローほか、ハリウッド女優を紹介したポン引きは、ピーター・ローフォードだろうな〜

今やピーター・ローフォードと言っても、誰も知らないですが、、、

ピーター・ローフォードは、古のハリウッドスターであり、有名なフランク・シナトラの子分、そしてジョン・F・ケネディの妹、パトリシアの元旦那。

2013年から2017年の1月まで、アメリカ駐日大使だった、ジョン・F・ケネディの娘、キャロライン・ケネディの、かつては義理の叔父。

そして第一次世界大戦の、戦争の英雄、英国貴族将軍の息子。

今風に言えば、ピーター・ローフォードは、正真正銘のセレブ!!

そんなピーター・ローフォードを全く!知らない若い方、中高年でも、、、

2000年代になってリメイクされた映画、有名なジョージ・クルーニーブラッド・ピットが出演してる「オーシャンズ11」「オーシャンズ12」「オーシャンズ13」の大元、、、

オーシャンと十一人の仲間」の一人と言えば、なんとなーくわかると思います。

いや、一人というか、、、

親分のフランク・シナトラ、兄貴分のディーン・マーチン、そしてサミー・デイヴィスJrに次ぐ、シナトラ一家の、ピーター・ローフォードは大幹部でした。

フランク・シナトラは「ゴッドファーザー」の、ジョニーのモデル!

で、イタリア系アメリカ人のフランク・シナトラが、映画「ゴッドファーザー」の、マーロン・ブランド演じるヴィト・コルレオーネが可愛がってた歌手、ジョニーのモデルなのは、ちょいとした映画ファン、マフィアファンなら、承知のすけの話し。

ジョン・F・ケネディ、その弟のロバートと、関係があったと伝わるマリリン・モンローを、二人に紹介したであろう人は、フランク・シナトラと言われてます。

でも、最初のポン引きは、ピーター・ローフォードでしょう。

なんたってピーター・ローフォードは、ジョン・F・ケネディの妹の亭主。

大統領の義理の弟でしたから、ホワイトハウスは顔パスだったでしょうから。

当然、ピーター・ローフォードがホワイトハウス顔パスなら、親分のフランク・シナトラも顔パス。

シナトラは、前出の通り、マフィアの親分に可愛がられてた歌手&俳優。

シナトラがホワイトハウス顔パスなら、紐付きでマフィアがくっついてくるのは、当たり前の話し。

当時のホワイトハウスに、マリリン・モンローはじめハリウッドの美女たち、そしてマフィア勢力が入っていたのは、ちょいとアメリカの近代史に詳しい人なら、誰もが承知の事実。

では何故?この一時代を築いた、ホワイトハウスのポン引き、セレブのピーター・ローフォードが、ハリウッドから消えてしまったのか?、、、

このへん、日本公開2012年のクリント・イーストウッド監督、レオナルド・ディカプリ主演の「J・エドガー」を観た方なら、わかりますねー。

ザコンでホモのフーバーFBI長官 VS ケネディ助平兄弟

ディカプリオ演じた、生涯独身でマザコンのホモだったと伝わる、ジョン・エドガー・フーバーFBI長官は、歴代大統領の電話を、必ず盗聴。

大統領の弱みを握っては、長きに渡ってFBI長官の座に君臨してた、まぁ〜クソ野郎です。

だから、歴代のホワイトハウス関係者に、フーバーが評判が良いわけがない。

なので、ジョン・F・ケネディは、フーバーを免職させようとしたわけですが、、、

きっちり!マリリン・モンローやマフィアとの関係を、既にフーバーにケネディは握られていて、何もできず。

とはいえ、流石に一国の大統領になったジョン・F・ケネディ、特に弟の司法長官のロバート・ケネディが、フーバーに脅され続けるのは、うまくないと思ったのでしょう。

ホワイトハウスから、マフィア色を払拭しようとしたわけで、、、

激怒したのが、フランク・シナトラ

マフィアは勿論、ハリウッドスター達も応援させ、ジョン・F・ケネディを大統領にしたのに、しかもマリリン・モンローまで抱かせてやったのに(他にも何人かのハリウッド女優を、紹介してたそう)、、、

シナトラにとっては、恩を仇で返された気分になり、ケネディ家とはシナトラからも疎遠になる。

で、ケネディの義理の弟で、大統領になったケネディのスポークスマンまでやってたピーター・ローフォードは、ホワイトハウスがそうなることを止められなかった責任をとらされ、シナトラ一家から追放。

更に、ジョン・F・ケネディが暗殺された頃には、ピーター・ローフォードは、パトリシアとも別居状態になる程、夫婦仲は冷めてしまい、後に離婚。

親分のシナトラに見放され、ケネディ家の娘とも離婚したピーター・ローフォードに、後ろ盾はなくなり、、、

1969年、カトリーヌ・ドヌーブジャック・レモンのフランス映画「幸せはパリで」に、ピーター・ローフォードも出演してましたが、なんとなーく、そのうち消えていった感は、ありましたねー。

晩年のローフォードとシナトラに思う、男の器量の差



で、思うに、、、

やっぱりピーター・ローフォードって、よっぽど嫌な奴だったか、バカだったか、大根役者だったんでしょうねー。

シナトラ一家を追放になり、ケネディ家とも関係なくなったピーター・ローフォードに、誰も救いの手を差し伸べなかったんですから。

映画関係者や政財界の「ざまあみろ!」感を、感じずにはおれませんですね。

結局、ピーター・ローフォードを、少なくとも今の日本人は、殆ど誰も知らなくなっちゃってるほど、これ!って、映画史に残る代表作、ピーター・ローフォードはないんですよね〜。

オーシャンと十一人の仲間」も、所詮はシナトラの子分だし、「若草物語」や「栄光への脱出」「史上最大の作戦」と、映画史に残る映画にも、シナトラ一家時代は出てますが、主役じゃない。

そして、その映画のピーター・ローフォードの演技が、後世で語り継がれることもないし。

で、お決まりの酒と麻薬、、、

例えばマフィアにも、元シナトラ一家ですから、 ピーター・ローフォードは、親分クラスの知り合いが多々いたことでしょう。

一人ぐらい「あいつにヤクを売るな」「ヤクをやめさせろ」と、言わなかったんですかねー。

だから、マフィア人脈でも、人望、人徳のなさを、 ピーター・ローフォードは感じますねー。

パトリシアと離婚後、ピーター・ローフォードは3回結婚してますが2回離婚。

最後の奥様と4度目の結婚をした翌年、1984年、ピーター・ローフォードは心臓麻痺で他界。

享年61歳。 

ちなみにその翌年、1985年に、フランク・シナトラは、以前カリフォルニア州知事選挙と大統領選の支援活動を行ったことのある、ロナルド・レーガン大統領より、大統領自由勲章を授与されてます。