高中正義氏のアルバム「SAUDADE」、商業的大成功の時代!



1982年9月発売、絶好調のギタリスト!高中正義氏、通算9枚目のオリジナルアルバム「SAUDADE」(サダージ)。

前年1981年8月、あの!サンタナとのセッションライブを横浜スタジアムで成功させた高中正義氏が、今度はマハヴィシュヌ・オーケストラの、ナラダ・マイケル・ウォルデンを迎えてのアルバム制作!

ナラダ・マイケル・ウォルデンは、かの!ジェフ・ベックのアルバム「ワイアード」参加で、クロスオーバーのみならずロックシーンにもその名を馳せた名ドラマーでした。

ナラダ・マイケル・ウォルデンは、アルバムプロデュースとドラマーとして参加し、「SAUDADE」(サダージ)のレコーディングメンバーは全員外人プレイヤーによるアルバム。

パーカッションは当時、まだ無名だったソーラ・Eで、このレコーディングメンバーで再び横浜スタジアムでライブを行い、その模様は当時!最新だったDVDとして発売されました。

まぁ〜嫌らしい話ですが音楽も商売ですので、これだけのメンバーを揃えてのレコーディングもライブも、商業的に採算が成り立たなかれば不可能。

なので正に当時の『TAKANAKAブーム』あっての事で、時代はレンタルレコード&DVDが普及しだした頃で、VHS/βの家庭用ビデオデッキが売れ出し、世界に誇る日本の家電メーカーは絶好調でした。

また、当時人気のマツダ「ファミリア」のCMにアルバム曲「A Fair Wind」と「SAUDADE」が使われ、お茶の間で『TAKANAKAサウンド』が流れまくり、さぞ企業も広告代理店も潤った事でしょう。



当時、テレビCMか?テレビドラマの挿入歌に選ばれれば、ヒットは間違いないと言われていた時代ですので、その辺は企業・広告代理店・レコード会社による『大人の商売』は凄まじかったと思われます。

1953年生まれの高中正義氏は当時29歳。人気絶頂とは言え大きなお金が商売として動いてますから、クリエイターとしてプレッシャーもあったでしょう(そう口にした事は高中正義氏はありませんが)。

結果、アルバム「SAUDADE」(サダージ)は、フュージョン系アルバムとして初の!オリコンチャート1位を獲得。レコード会社も相当!潤った事でしょう。

ちなみに、今も人気の東京ディズニーランドがオープンしたのが1983年で、私的には1986~1991年の後にバブルと命名された時代より、それ以前の、この1980年代前半の方が良い時代だったと思っております。

まぁ〜『TAKANAKAブーム』は、こちらもパイオニアのCMで使われヒットした1980年の「ブルーラグーン」から、1985年のアルバム「TRAUMATIC 極東探偵団」ぐらいまでだったでしょうかしらね〜?

で、その『TAKANAKAブーム』の頂点だったのが、サンタナとのライブ、こちらのアルバム「SAUDADE」(サダージ)の頃だったと記憶しております。