「白い妖精」、ナディア・コマネチが60代と思うと時代を感じます

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言われなければ、この女性があの!「白い妖精」、ナディア・コマネチだとわかる日本人は、そうはいないでしょう。

勿論、2023年には62歳のわりには、美意識がしっかりある女性なのでしょう、美しいと思いますが、コマネチといえば今の日本の爺さん婆さんの印象に残ってるのは、14歳の「白い妖精」の姿形ですので。

また、コマネチがその4年後のモスクワ五輪でもメダルを獲得しておりますが、モスクワ五輪ソ連アフガニスタン侵攻に抗議したアメリカが五輪ボイコットしたので、日本もそれに追随しボイコット。

モスクワ五輪はなかったものになっているので、流石に育ち盛りの思春期。おっぱいも大きなり肉好きによくなったコマネチを、殆どの日本人はみてない。

更にはその後コマネチは、体操選手としての現役を引退しているので、殆どの日本人の頭の中にあるコマネチは、あの!体操競技史上初の!10点満点の、モントリオール五輪で14歳のコマネチですから。


ちなみにこのモントリオール五輪開催時、コマネチはルーマニアという小国、しかも共産主義国家だったために情報が世界に広まっておらず、少なくとも日本ではほぼ無名に近かった選手でした。

注目はミュンヘン五輪時、団体総合含め金メダル3個に銀メダル1個を獲得した、キュートなルックスで「ミュンヘンの恋人」と称えられた体操大国!ソ連のオルガ・コルブト。

同じくミュンヘン五輪で個人総合を制したリュドミラ・ツリシチェワ、そしてネリー・キムでしたが、コマネチが登場し抜群の演技を披露し、見るものの度肝を抜いた事で状況が一変!

もーう、世界のマスメディアはコマネチ!コマネチ!で、特にアイドル人気の高かったコルブトが気の毒になるぐらいソ連勢が影が薄くなってしまった、そんなモントリオール五輪でした。

結果的にコマネチは個人総合含む金メダル3個、銅メダル1個、団体総合で銀メダルを獲得しましたが、各々の選手の力量ではルーマニアに勝るソ連は、団体総合で流石の金メダル受賞。

影が薄くなったとはいえミュンヘンの恋人だったコルブトも、平均台で銅メダルを獲得しました。

そんなコマネチが、日本で久々にニュースとして飛び込んできたのが、1989年11月、ハンガリーオーストリア経由でアメリカに亡命した時でした。

へ〜コマネチ、懐かしいね。やっぱり共産国って嫌なんだね〜と思っていたら、なんとその翌月、ルーマニア革命が起こり、独裁者と悪名高かったニコライチャウシェスクと妻のエレナが処刑されるニュース!

コマネチは不穏な空気を知ってての亡命だったのかな?と、やはり思ってしまいましたね。 


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