「ある愛の詩」上映中のアリ・マッグローは、ニ度目の結婚生活中だった


私的には何が良いんだかさっぱりわからなかった、1971年洋画興行収入No.1映画「ある愛の詩」。

薄幸な女子大生役のヒロインの、これまたタイプではなかったアリ・マッグローは当時三十路を超えていて、二度目の結婚生活中の奥様で、彼女の旦那がロバート・エヴァンスでした。

ロバート・エヴァンスは映画プロデューサーで、「ゴッドファーザー」ファンなら彼の名前、存在はご存知の筈の、フランシス・F・コッポラ監督の2時間編集作のやり直しを命じ、公開を遅らせた張本人です。

すったもんだのその結果、2時間55分の誰もがご存知の、あの「ゴッドファーザー」にコッポラは編集し直したわけですが、ダメ出しした2時間版の方も観てみたいものですね〜。

で、1967~1974年まで会長の肝入りで、ロバート・エヴァンスパラマウント映画の社長だか副社長を務めており、その間に、自分の女房のアリ・マッグローをヒロインにして作ったのが「ある愛の詩」。

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ロバート・エヴァンスはなかなかの色男で、洋服のセンスも抜群だったとか。

それもその筈、彼はアパレル会社を経営していた時に「史上最大の作戦」「トラ・トラ・トラ!」等で有名な、映画プロデューサー・脚本家のダリル・F・ザナック
にスカウトされ俳優もやっていたからです。

ただ、俳優として芽が出ず映画界を去り、アパレル業界に戻り莫大な資金を手にし、裏方として映画業界に戻ってきて、次々とヒット映画を生み出した敏腕プロデューサー! 


で、アリ・マッグローロバート・エヴァンスが2番目の旦那で、「ある愛の詩」が日本でも大ヒットした翌1972年に、絶頂期のロバート・エヴァンスと二度目の離婚をしています。

まぁ〜ロバート・エヴァンスは生涯で7回結婚しているので、アリ・マッグローと結婚生活をしていた時も、絶頂期ですからモテモテだったのでしょうが、離婚の原因はアリ・マッグロー

ゲッタウェイ」で共演したスティーヴ・マックイーンと恋に落ちたからでした(W不倫)。

私はマックイーンファンなので、彼の奥様ニール・アダムスは売れない頃からマックイーンを支えていた、日本流に言う『糟糠の妻』なのを知っていたので、これはちょっとびっくりしました。

結局、アリ・マッグローは彼女を女優として有名にしたロバート・エヴァンスと別れ、スティーヴ・マックイーンも糟糠の妻と別れ、二人は1973年に結婚しましたが5年で離婚。

まぁ〜離婚原因は、マックイーンが結果3番目の妻になった元ファッションモデル、写真家、著作家のバーバラ・ミンティと同棲生活に入ったからのようですが、アリ・マッグローと何があったんでしょうね。

マックイーンは1980年に癌で他界していますから、バーバラ・ミンティとの生活は短かったですね。

一方、アリ・マッグロースティーヴ・マックイーンと3度目の離婚後は、再婚してないようですが、ロバート・エヴァンスの間に「ある愛の詩」日本上映開始直前の1971年に、一人息子を産んでます。

一人息子の名前はジョッシュ・エヴァンスで、彼は映画監督、脚本家、作家、俳優だそう。

共にオリバー・ストーン監督で、トム・クルーズの日本公開1990年になる「7月4日に生まれて」、1991年の「ドアーズ」等に出演してるようで、この辺が俳優としては代表作になるのかな?

監督としては2005年の「チェ・ゲバラ 革命と戦いの日々」とかありますが、あまり日本では知られてる方ではないようですね。