1984年のドラフト会議で、明治大学の竹田光訓投手の外れ一位。ドラフト1位で読売ジャイアンツに入団した慶應大の上田和明氏。
1993年の現役引退まで上田和明氏の通算成績は、打率.202、本塁打5本。
慶應大の先輩である藤田元司監督時代の1989~1992年に、最も使ってもらっており全ての本塁打はこの時期に打っていますが、王貞治監督、長嶋茂雄監督時代は殆ど使ってもらえませんでした。
それでも上田和明氏は、引退後も球団に残り用具係、スカウトなどを経て、2001年から2005年まで内野守備・走塁コーチを務めています。
が、現役時代にこの成績で球団に残れたのは、本人の人柄も知力もあるでしょうが、やはり慶應閥だからでしょうね〜。当時は、慶應大卒の読売ジャイアンツの2代目世襲オーナー、正力享氏も健在でしたし。
上田和明氏はその後フロント入りし、球団運営部査定室主任や編成調査室課長を歴任。2011年3月からは二軍育成コーチに就任し、6年ぶりに現場復帰。同年オフから二軍内野守備走塁コーチ。
コーチ退任後は再びフロントで査定室長を務め、2018年7月からジャイアンツアカデミーの副校長に就任しており、上田和明氏は大卒以降、読売ジャイアンツ一筋で2022年に還暦を迎えました。
上田和明氏と同じ慶應大卒で、1989年の読売ジャイアンツのドラフト1位の大森剛氏。
この方は同じ時期、上宮高校の甲子園の人気者だった元木大介氏も読売ジャイアンツ志望でしたが、高卒より下の指名ならプロ入りしないと豪語し、見事に1位入団されました。
が、大森剛氏1999年の現役引退まで通算成績は打率.149、本塁打5本。
一方、ダイエーホークスに1位指名されますが拒否し、翌年、読売ジャイアンツに1位指名された元木大介氏はプロ通算、打率.262、本塁打66本。2023年現在、読売ジャイアンツのコーチですね。
大森剛氏の現役最後は近鉄バファローズにトレードされ、そこでの引退でしたが、翌2000年からは巨人の東北・関東地区担当スカウトとなっています。
この当時も、同じく慶應大卒の読売ジャイアンツの2代目世襲オーナー、正力享氏も健在でしたから、これも慶應閥でしょう。大森剛氏の成績でプロ野球界に残るのは、かなり難しいですから。
そんな大森剛氏、2012年より育成部ディレクター、2016年からは国際部課長を務めており、2022年55歳でフロントを去るまでプロ野球の世界一筋で生きました。
夏の全国高校野球選手権で、国民的人気者「ハンカチ王子」=斎藤佑樹氏と早稲田大学の同級生の大石達也氏。2010年のドラフトの1位指名で西武ライオンズに入団しましたが、2019年に現役引退。
大石達也氏のプロ通算は、5勝6敗8セーブ12ホールド。防御率3.64でした。
大石達也氏は引退後即、西武の球団本部統括部ファーム・育成グループスタッフに就任してますが、西武グループは初代の堤康次郎氏も世襲の堤義明氏も早稲田大卒でしたから、社風として早稲田大卒は引退後も蔑ろにはできないでしょう。
大石達也氏は、2021年には二軍投手コーチとして現場復帰しています。
西武ライオンズは、慶應大学時代は両エースだった志村亮氏と共にプロ入りを拒否し熊谷組に進み、それでも尚プロ入り拒否だった鈴木哲氏を、1989年のドラフト会議で強行指名し入団させたことがあります。
で、鈴木晢氏のプロ通算も7勝13敗1セーブ、防御率4.01と大活躍というわけには行きませんでしたが、引退後は即!西武のスカウトに就任。
2012年には二軍ディレクターになり、2017年からは編成部(プロ担当チーフ)と、鈴木晢氏もプロ入り後はプロ野球一筋人生を送りましたが2022年に西武を去り、プロ野球独立リーグのベースボール・チャレンジ・リーグ・群馬ダイヤモンドペガサスの監督に就任しています。
勿論、プロ野球で高卒でコーチや監督をやってる方も多いですし、概ねプロ野球は実力の世界と言えます。
言えます!が!、特に「早慶」ぐらいの私学の雄になるとOB達のその後の扱いというのは、学校側も気にかけると思います。
私学の雄の「早慶」OBで、野球がダメだから「はい、解雇。後はご勝手に」というわけには、プロ野球のオーナー会社も行かないのではないでしょうか。
そのオーナー会社には「早慶」の学閥、特に慶應閥はどこでも有名ですからね〜。そのへんは、学閥と人脈のパイプ役の「天下り」の論理と同じではないかしら?
というか、口約束としてもプロ入り時に色々な好条件をスカウトに言われるのは常のようで、プロ入り後に1スカウトの言葉ですから、それは会社側から白紙撤回されることもあるでしょう。
でも「早慶」レベルの私学の雄になると、学校に対する球団のメンツと信用もありますから、ある程度、入団時に引退後の去就も、球団は提示してるんじゃないですかね〜?
2021年限りで引退した日本ハムファイターズの早稲田大卒の斎藤佑樹氏も、引退後は球団に残るかと思いましたが、まぁ〜このへんは古の甲子園の大スター!ハンカチ王子、なんと「株式会社斎藤佑樹」を設立。
取材活動、イベントやCM出演、事業提案など職務は多岐に渡っているそうですが、うまく商売に成っているようです。
斎藤佑樹氏、プロ通算11年。15勝26敗、防御率4.34。
翌2022年には、東京六大学史上、通算本塁打数は慶應大の高橋由伸氏の23本、法政大の田淵幸一氏の22本に次ぐ歴代3位の21本を放った慶應大のスラッガー!岩見雅紀氏も戦力外通告。28歳の若さで引退しました。
岩見雅紀氏の5年間のプロ通算は安打11本、本塁打1本の不本意な成績でしたが、そのまま楽天のアマスカウトに就任。楽天グループは早慶出身者の多いという事もあるのでしょうか?やはり慶應ブランド、慶應閥は強い。
あと、読売ジャイアンツから阪神タイガースに移籍した慶應大卒の山本泰寛氏、日本ハムファイターズから楽天ゴールデンイーグルスに移籍した慶應大卒の横尾俊建氏もしかり。
現役時代はパッとしなくても、引退後はフロント入りか?コーチ就任が、入団時に約束されてるんじゃないでしょうかしらね〜。
憶測ですが、、、。