その後も、繰り返し各地の名画座で上映され続けた映画「小さな恋のメロディ」。
こちらも日本でのみ大ヒットした、サウンドトラック「メロディ・フェア」。
B面収録の「若葉の頃」と共に、映画の為に新しく作られた曲ではなく、1969年に発売されたビージーズのアルバム「オデッサ」に収録されていた曲を映画で使ったのでした。
が、幸いな事に(?)アルバム「オデッサ」は、日本であまり売れなかったので、2曲共とても新鮮な「新曲」に、日本人には聴こえたんですね〜。
まあ、この映画と曲の日本のみの異例の大ヒットの要因は、多分に「旭化成」のTVCMで使われた影響が大きく、、、
映画「卒業」とサイモンとガーファンクルの「サウンド・オブ・サイレンス」が、日本で1970年代初頭リバイバルヒットしたのも、お菓子会社(確か?不二家だったと記憶してますが、間違ってたら申し訳ない)のTVCMの影響だったのと、同じ現象だったと言えます。
今でも地上波テレビの影響力は、ネットの時代だなんだ言われますが、やはり圧倒的に強いです。
が、、、
当時のテレビの影響力たるや、今の比ではなかったです。
又、どちらの代理店が製作したのか、K-UNITバンマスにはわかりませんが、子供心、若者心をくすぐる、とてもよく出来たCMだった記憶が共にあります。
ちなみに70年代当時、松下電器とヤクルトが電通と手を組んで、スティーヴ・マックイーンの映画「栄光のルマン」のスチールや映像を、自社のCMに無断で使ったとして、マックイーンに訴訟を起こされました。
なので、おそらく多分、、、
「小さな恋のメロディ」と「卒業」の映画映像を使ったCMも、無断で使ってたんじゃないでしょうかしらね?。
ザ・ビートルズの映画「レット・イット・ビー」も、東芝のCMで使われてましたし。
当時は今と違い、企業側も広告代理店もテレビ局も、又、みる側のお茶の間も、そういう著作権、版権て意識、薄かったんじゃないでしょうか?、、、。
だから、あまりこのへん「懐かしもの」で、おおっぴらにマスメディアは語らない。
企業や広告代理店、テレビ局にはこれ、汚点の歴史だからなんだとボクは思ってます。
で、話しを戻して、、、
映画とサウンドトラック同様、「小さな恋のメロディ」主演で、公開当時は12才だったヒロインのトレイシー・ハイドが日本で大人気。
その人気たるや、当時洋画専門の映画雑誌の人気投票で、常勝オードリー・ヘップバーンとトップ争いを、これ1作だけで何年も繰り広げるほどの凄さ!!
男のコのマーク・レスター、ジャック・ワイルドも、突発的には人気者になりました。
又、旧作の二人が出てた「オリバー!」、マーク・レスターがでてた「小さな目撃者」等、日本で再上映もされました。
が、まあ、このへんは移り気な女性気質でしょう。
トレイシー・ハイドと違って、お二人のその人気は、長くは続かなかったように記憶しております。
トレイシー・ハイドだけが!!
か〜なり長い間、抜群の人気を誇ってました。
唯、ファンの方には申し訳ないですが、スティーヴ・マックイーン、クリント・イーストウッド、アラン・ドロンファン、、、
その手のアクション映画ファンで、女性も年上のセクシー女優好きだったK-UNITバンマス、、、
同世代には、話題沸騰!人気抜群だった「小さな恋のメロディ」もトレイシー・ハイドも、子供過ぎて(ボクも子供でしたが)何も感じなかったんですよね。
繰り返しますがファンの方、ご免なさい。
ビージーズの一連の楽曲は大好きだったんですけど、、、。
まあ、日本独自のヒット曲とかヒット映画って、それなりに多々ありますが、トレイシー・ハイドほどの究極の一発屋は、今の今迄他にいないでしょうね〜。
それほど1970年代当時のトレイシー・ハイドは、「小さな恋のメロディ」一作だけで!、何年も何年も日本では、抜群の人気者でしたから〜。
で、人生色々と言えば、マーク・レスターやトレイシー・ハイドより年上だった事もあり、マーク・レスターより当時の女のコ達に人気が高かったジャック・ワイルドは、ガンのため2006年に他界されてます。
享年53才。合掌。