一般的な評価もそうだと思いますが、ボクも1970年代の名テレビドラマ「傷だらけの天使」 は、最終回の「祭りのあとにさすらいの日々を」しかり、市川森一氏の脚本が好きですねー。
こちら坂口良子さんゲストの「渡辺綱に小指の思い出を」、オサム(萩原健一氏)に用があってやってきた女の子(坂口良子さん)と、勝手にデートするアキラ(水谷豊氏)のシーン。
1974~1975年の代々木公園、銀座の風景で懐かしいです。
銀座では当時、絶賛!ロードショー中だった映画「大地震」の看板が、でかでかとみえます!
当時「ポセイドン・アドベンチャー」「タワーリング・インフェルノ」等、パニック映画が日本でも大流行りでしたからねー。
時代を感じます。
で、、、
「渡辺綱に小指の思い出を」も、同じく市川森一氏脚本のこちらの名作!「街の灯に桜貝の夢を」での、関根恵子さんとアキラ(水谷豊氏)に匹敵する!、オサム(萩原健一氏)と坂口良子さんの悲恋物語です。
しかし、この当時の坂口良子さんの可愛さったらないですねー♪
そしてこの直後、萩原健一氏は「前略おふくろ様」で、再び坂口良子さんと共演。
あの!「サブちゃん」「かすみちゃん」の名コンビをやってました。
そして「渡辺綱に小指の思い出を」のゲストにはもう一人、当時、国民的映画になっていた、松竹の「男はつらいよ」のあの!「ひろし」=前田吟氏が893役で出演してます。
志賀勝氏ばりに眉毛のない893を演じた前田吟氏は、1973年の「仁義なき戦い 広島死闘編」でも、菅原文太氏演じる親分の広能組の子分の893を演じてます。
更に同じく1973年、こちらはあまりヒットしなかった萩原健一氏が黒駒勝蔵を演じた「風の中のあいつ」でも、黒駒勝蔵の子分の893を演じてました。
1973~1974年といえば「男はつらいよ」は、浅丘ルリ子さん演じるリリーさん初登場、岸恵子さん、吉永小百合さん、十朱幸代さんがマドンナの時代の、寅さん全盛時代!
前田吟氏は「ひろし」とは全く異なりキャラクターの893を、楽しみながら演じてたと言われてますね〜。
そして寅さんで、芝居一座の座長役でよく登場していた吉田義男氏も、「渡辺綱に小指の思い出を」に893の大親分役で出演。
ボク等世代には吉田義男氏は、「悪魔くん」の初代メフィストでお馴染みでした!
しかし「傷だらけの天使」から、随分と時は流れましたねー。
少年Aだったボクももう、還暦超え爺2年生だし、当時、若者だった坂口良子さんも享年57歳、萩原健一氏も享年68歳、既にこの世にはおりません。
市川森一氏も2011年、享年70歳で他界。
音楽担当だった井上堯之氏も、岸田森氏も岸田今日子さんも、もう皆さん天に召してます。
昭和は遠くなりにけり。