名作!「仁義なき戦い」全5作で「女」を演じた女優たちは、リアルも人生色々、、、

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1972年の東映映画「緋ぢりめん博徒」(ひぢりめんばくと)。

この年で結婚引退した藤純子さんに変わる、女性任侠スター=ポスト藤純子って事で、オーディションで合格した中村英子さんが、ポスターで菅原文太氏の顔写真と並んで登場してます。

中村英子さんはこの翌年、大ヒットになり、その後シリーズ化になった「仁義なき戦い」の1作目で、梅宮辰夫氏演じる「若杉」の女を演じました。

 

そしてシリーズ3作目の「代理戦争」では、室田日出男氏演じる「早川」の女を演じており、共にバーのママ役。

私は、子供心に随分と綺麗で色っぽい「お姉さんだなー」と思ってましたが、爺になってネットで調べたら、撮影当時彼女は、まだ22~23才だったんですねー。

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で、、、

中村英子さんは1作目では、菅原文太氏演じる「広能」を騙した風見鶏の裏切り者、「神原」(川地民夫氏)を、「相談がある」と公園まで呼び出し、その「神原」を「若杉」が公園で射殺。

警察に追われる身になった「若杉」を実家に匿って、明朝逃がそうとするも、追ってきた警官隊と銃撃戦になり「若杉」は死んでしまうという、薄幸な女を演じ、、、

「代理戦争」では抗争の的(マト)になりそうでならなそうで、こちらも風見鶏やってる「早川」を案じる女役と、なかなか印象深い役をやってました。

芸名を知らずとも「仁義なき戦い」ファンには、役でわかる女優陣!

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が、中村英子さん、その後全くみなくなったと思っていたら、彼女は23才で結婚し引退。子供をもうけますが24才で、なんと自殺してるそうで、びっくりしました。

合掌。

ただ、今「中村英子って、オレ好きだったんだ」と、同世代や前後数才差の人に言っても、全く!話し合わない(笑)。よっぽどの「仁義なき戦い」ファンじゃない限り、「あーあーあの人」とならないのが、私は悲しい。

で、、、

「緋ぢりめん博徒」のポスターで、中村英子さんの隣に名前が出てる池玲子さんも、「代理戦争」で、川谷拓三氏演じる「西条」の、幸薄い女役やってました。

当時の池玲子さんの「おっぱい」で、随分と東映は儲けたんじゃないでしょうか?

東映ポルノの池玲子さんは、スターでしたからねー。

なんたって「仁義なき戦い」の記念すべき一作目の併映は、その池玲子さんと、もう一人、この人のおっぱいでも、当時の東映は随分と儲けたと思う、杉本美樹さん主演の「女番長(スケバン)」でしたからねー。

何故か?「仁義なき戦い」に出演してない、杉本美樹さん

それほど!当時の杉本美樹さんと池玲子さんは、助平な男たちに人気がある東映の看板女優でした。

でも、杉本美樹さんは池玲子さんと違い「仁義なき戦い」シリーズに、何故か?出てない。

スケジュールが合わなかったのか?それとも深作欣二監督のタイプじゃなかったのか?

 

私にはその理由はわかりませんが、杉本美樹さんは結婚引退されたようですが、池玲子さんて80年代になったら、急にフェイドアウトしちゃって、その後、どうなさってるのか?ちっともわからない。

ネットで調べても何も出てこない。

で、、、

まぁ〜、池玲子さんは、そういうわけで 助平野郎達には認知度は抜群でしたが、テレビ出演も少なかったので、女性含め一般的には、それほど有名じゃなかったのに対し(杉本美樹さんも)、、、

2作目の「広島死闘編」で、村岡組組長の姪+神風特攻隊員の未亡人役「靖子」を演じた梶芽衣子さんは、既に映画「女囚さそり」シリーズを当ててました。

歌も「怨み節」を歌謡ヒットさせてましたし、「広島死闘編」公開直前、テレビドラマで、ジュリー=沢田研二氏と、当時話題の漫画だった「同棲時代」のヒロイン役、今日子を演じてました。

なので、認知度で言えば「仁義なき戦い」シリーズの女優陣では、「完結編」の野川由美子さん共々、ダントツでしたねー。

梶芽衣子さん、野川由美子さん、渚まゆみさんも素晴らしい!

あと、この後、作曲家の浜口庫之助氏と年齢差27才で結婚、事実上引退した渚まゆみさんも、既に1960年代から映画&テレビドラマ、そして歌手として(大きなヒット曲はないですが)、知られた方でした。

なので、渚まゆみさんも、当時はそれなりに有名な女優でした。

で、渚まゆみさんは、シリーズ1作目で死亡した「山方」の女を経由し、松方弘樹氏演じる「坂井」の女になって、幸せに過ごせそうだったところ、「坂井」がやっぱり殺されちゃう。

4作目の「代理戦争」でも渚まゆみさんは、病気で死にそうな「松井」の女なれど、その昔、彼女をヌードスタジオに売った元カレの「福田」と再会した事によって、その元カレとやっちゃったから、、、

抗争に拍車がかかってしまう、重要な役どころ演じてました。

そしてもう一人、梶芽衣子さんと並んで、この頃テレビドラマの「必殺」シリーズのレギュラーだったので、当時の一般的な認知度は抜群だった野川由美子さん。

「完結編」で小林旭氏演じる「武田」が築いた893の隠れ蓑の政治結社「天政会」の参与、「武田」の金庫番で、殺害された「杉田」の娘役。

後に、「武田」の後を次いで「天政会」会長になる松村(北大路欣也氏)の、妻になる女を演じました。

このへん、ある種の893世界ではサラブレットの血筋役という設定は、「広島死闘編」の梶芽衣子さんと似たような設定で、共に役は異なりますが、北大路欣也さんと恋仲になってる役なのは、ちょいと面白いですね。 

  


仁義なき戦い」シリーズで、正に!破れ鍋に綴じ蓋。

亭主の「山守」(金子信雄氏)と似た者同士の、「広能」(菅原文太氏)を口車に乗せるのが得意な狡猾な女房。

多分、狡猾なれど屁たれの「山守」より根性は座ってるんじゃないか?、と思わせた女房役の木村俊恵さん、、、

仁義なき戦い」以外、ボクは全く印象に残らなかった女優さんでしたが、調べてみたら、「完結編」上映開始直後、なんと39才で病死してたんですねー。

昨日ご紹介した山本英子さん同様、知らなかった〜、、、。

合掌。

山守の女房役の木村俊恵さんと、深作監督の本当の女房の中原早苗さんも凄い!

そしてもう一人、深作欣二監督の奥様、中原早苗さんも、加藤武氏演じた「打本」の「女」として「頂上作戦」に出演。


「完結編」では、桜木健一氏演じる「佐伯」の姉役で出演。

「頂上作戦」では、「打本」と共に逢引中に拉致られますが、ビビってる「打本」と違い、ふてぶてしく煙草すってるシーン良いですし、、、

自分と一緒だった事が、後で「打本」の奥さんにバレると、「この人の奥さんに、うちが申し訳が立たんけん」、だから「打本」を助けてやっての嘆願は、女の名台詞!と、ボクは思っております(笑)。

女性関係も派手だった深作欣二監督が、自分の奥様にこの台詞言わせてるのは、面白いなーと思ってしまいまする。

更に「オメコ芸者」呼ばわりされ、引っ込んでろ!とされた後の、逢引の時でも狙わなけゃ「この人の命とれんの!」と、女性にありがちな開き直った「男らしい台詞」、、、

これも良いですねー。

ボクは中原早苗さんのこのシーン、大好きです。

そんな中原早苗さんも、ご主人の深作欣二監督他界から9年後の2012年、76才で既に他界されております。合掌。

中村英子さん同様「ポスト藤純子」だった堀越陽子さん、藤浩子さん

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で、冒頭でご紹介した山本英子さん同様「緋ぢりめん博徒」に出演、ポスト藤純子として期待された堀越陽子さんも又、「山守」の女として「代理戦争」に、「岡島」(小池朝雄氏)の女として「頂上作戦」に出演。

特に「頂上作戦」では、武田(小林旭)に電話で知らせるつもりが、「山守」組の 単純な策略に引っかかって、「岡島」が同窓会で温泉に行くことを教えてしまい、、、

その結果「岡島」が殺害されるという、かーなりおバカな女を演じてました。

その後、堀越陽子さんは、テレビ「水戸黄門」で初代格さんを演じた横内正氏と1981年に結婚し引退。

2006年に離婚されてますが、今もご健在のようですね。

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そして中村英子さん、池玲子さん、堀越陽子さん(当時は光恵)とともに「緋ぢりめん博徒」に出演してた、正に!「ポスト藤純子」そのものの芸名、藤純子の藤をもらった藤浩子さん。

「完結編」に「市岡」の女役で出演。

藤純子の純子をもらった松平純子さんも、「広島死闘編」にバーのホステス役で出てました。

仁義なき戦い」シリーズファンには有名な台詞の1つ、「牛の糞にもだんだんがあるんで」の名シーン。

敵対関係にあった宍戸錠氏演じる「大友」と、松方弘樹氏演じる「市岡」が、打倒「松村」(北大路欣也氏)で手を組む時、二人の側の艶やかな和服姿の割烹の女将役が、藤浩子さんです↓。

藤浩子さんも又この頃、未だ24才ぐらいですから、随分と若かったんですねー。

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で、この後、オールスター映画の「新幹線大爆破」に藤浩子さんは事務員役で、松平純子さんは喫茶店のレジ打ちで出演してました。

が、その後、藤浩子さんはお見かけしなくなりましたし、松平純子さんも岩城滉一氏初主演作「爆発!暴走族」で、カーリーヘアーの女暴走族の頭役をやり、おっぱいも出しましたけど、、、

なんとなーく、見かけなくなりましたねー。

勿論、調べてみたらお二人とも、芸能活動は引退されたようですが、今もご健在のようです。


で、最後に、、、

余談ですが、世代的に同世代や年下の人に、若い頃はどんなアイドルが好きだったか?と、よく聞かれるのですが、、、

ボクは、それを好きな人を否定する気もないですし、その誰かが好きだったアイドルは知ってますが、今も昔もボクは本当にアイドルって興味がなくて、、、

東映映画やテレビのアクションドラマに出てくる、893やロクでもない男の「女」とか、「わけありの女」を演じてた、端正な顔立ちの、水っぽい色っぽい女優さんが好きだったので、、、

この質問、答えられないから本当に困りますね〜(笑)。